カテゴリー「書籍・雑誌」の22件の記事

2009-11-05

『宇宙を味方にする方程式』小林正観

『宇宙を味方にする方程式』小林正観著(致知出版)

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「願えばかなう」式の人生論です。信じる信じないは別として、読んでいるとなるほどなと感心してしまいます。

まず、冒頭に「花粉症を治すための気持ちの持ち方」「子供をアトピーから救うための接し方」「ダイエットできる魔法の言葉」「お金と仕事に困らなくなるための方法」「ガン細胞をなくす言葉」と魅力的な事項が並んでいます(笑)

基本的に、肯定的な言葉を使うことによってものごとはうまくいく方向に回っていく、という感じです。好きですこういう思考方法(難しいですけど)。

具体的に少し引用すると

■そ・わ・か
・お金と仕事の問題は、「掃除」をしていればなくなってしまう。
・体と健康の問題は、「笑って」いればいい。
・人間関係については、感謝、「ありがとう」をいっていればいい。

これなんか荒唐無稽にも見えるけど、本質を突いていると思います。すべて気持さえ持てば簡単に実行できることばかりで、それで人生が楽しくなればすてきです。

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2009-10-31

『正しく知る地球温暖化』赤祖父俊一著

「正しく知る地球温暖化」~誤った地球温暖化論に惑わされないために~
赤祖父俊一[誠文堂新光社]

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 非常にわかりやすい文章で地球温暖化を解説しています。

要旨は
・現在温暖化が進んでいるが1800年からほぼ直線的に進行している。
・これは小氷河期からの回復を図る自然変動の一環と考えられる。
・化石燃料の大量消費が始まった1946年からの増加量と温度変化の関連性は一様ではない。
・IPCCの目的、手法、マスコミ、各国の官僚、温暖化防止団体、それぞれの利害が現在の混乱を招いている。

という内容になっています。最初に書いたようにとてもわかりやすく書かれていて、読んでいて完動すら覚えます。この本に対する反論があればどのように反論するのかじっくり読んでみたい。

著者は学者ですが、IPCCの手法に対する批判、マスコミの関わりかたに対する苦言など、具体的な内容まで踏み込んでひとつひとつ検証しています。特にマスコミが北極圏の氷河やシロクマを取り上げる際の過ちはなるほどと思いますね。

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2009-08-21

『制御工学の考え方』

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「制御工学の考え方」~産業革命は「制御」から始まった~
木村英紀著(講談社ブルーバックス)

制御ということについての歴史、基本、応用事例、将来の可能性についてわかりやすく書かれています。私は機械専攻でないので詳しく勉強したことはないのですが、それでもフィードバック、フィードフォワードによる制御の基本の考え方は常識程度には知っていました。この本ではそれらをすごくわかりやすく制御の本質は何なのかということを常に考えながら説明しているので、飽きずに読み進めることが出来ました。

■機械対人間
 制御が発展すると当然作業の効率化が進み、今まで人手でやっていた作業を機械だけで行う状態が進んでいく。そんな中で製鉄所の溶鉱炉や圧延の制御だけは長い間ベテランの感性だけに頼ってきて制御の導入による自動化が進まなかったといいます。例えば溶鉱炉内の鉄鉱石の燃焼などを適正に行うには実に様々な要因がからんでいて、それをベテランの作業員は燃焼音や色、様子などで状況を把握して調整してきたそうです。それを自動化するのはあまりにも複雑すぎるそうで、今でも温度や状態などをセンサーで把握し調整室のモニターに表示するのですが、それを元に人間が調整し、完全な自動制御には至っていないということです。あらためて人間ってすごいんだなって思いました。

 よく考えてみれば、たとえばピアノを演奏するという動作を考えてみても、姿勢、腕の動き、指先の動きのひとつひとつが協調して微妙なタッチを作り上げているわけでものすごいことだと思います。その上、音楽を表現するという感性が備わって初めてピアノ演奏ができあがるわけですので、いくら制御が発達したといっても人間の動作とそっくり同じような動作を機械にやらせるということは次元が違うのかもしれません。

■トレードと制御
 悲しい性か、ついトレードに結びつけてしまいます。システムトレードも制御でなりたつといえば言えるかもしれません。まず、ファンダメンタルなどによる価格予測を行う場合はフィードフォワード制御を行うことになります。また、トレードを行った結果で手法の調整を行うこともあり、それはフィードバック制御となります。
 もちろん相場を制御できるわけではなく、あくまでもシステムとしてとらえたトレードという行為を制御するということになります。
 そういう観点で考えると、2章に書かれている制御の基本は(役に立つかどうかは別として)示唆に富む内容です。以前、トレード仲間が音響の信号制御をシステムトレードに応用できないかということを話していましたが、まさにこういうことだったんだなと納得です。

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2008-09-16

たかのちか『ご飯道』

たかのちか著『ご飯道』を読みました。

たかのちかさんという方は、このブログに時折コメントを寄せてくださる方で、もうかれこれ3年ほどやりとりさせていただいています。クラシックギターを趣味とされている女性なのですが、今年、四国に旅行に行かれたときに不思議な体験をされ、それを契機に「本を書かなくちゃ」と思い始め、とうとう自費出版されたそうです。

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■ブログ【癒しのギター】
http://playguiter.seesaa.net/article/106270529.html

およそ100ページのこの本、読み始めたら一気に読み進めてしまいました。

幼なじみの二人の主婦、こんぴらさんの神様、漆塗りのおわんが繰り広げる、不思議なお話です。彼女がどのような体験をしたのか詳細はわからないのですが、それを契機に本を書くとはよほどインパクトがあったのでしょう。話の内容も神様やお椀などがストーリーに登場します。主人公の主婦は最初とても怖がるのですが、しだいに受け入れていき、タイトルの「ご飯道」に目覚めていくのです。

いくつか考えさせられました。

まず、タイトルである「ご飯道」のこと。これはなるほどと思います。理論的にも正しいですし、毎日のご飯が楽しくなるかもしれませんね。

それと、こんぴらさんの神様のこと。こんな神様が自分についてくれたらいいなあ、などと思いましたが。もしかしたら誰の心の中にも神様っているかもしれないと、ふと思いました。日本には八百万の神とか、数多くの神社に神様がいると信仰されています。それらは結局自分の心の中ではぐくんでいくことによって自分のためになれば一番いいのかな。

そんなちょっと不思議な想像をいだかせてくれるお話でした。

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2008-07-19

書籍『ボクたちクラシックつながり』

ピアニストでありながら文筆活動も活発に行っている青柳いづみこさんが文春新書に書き下ろした「ボクたちクラシックつながり~ピアニストが読む音楽マンガ~」を読みました。

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クラシックピアニストの世界の扉の裏側を覗かせてくれる本です。
それもピアニストを題材としたマンガ「のだめカンタービレ」「ピアノの森」「神童」でのエピソードを題材としているので、各テーマにすっと入っていけて「なるほどなあ」とか「へえ」って思うような話題満載ですね。

・一回読譜したらとっととやるぞ
「初見」と「暗譜」に関する話題です。

・楽譜どおり弾け!
「楽譜どおりに弾く」ということに対して、作曲家やピアニストがどのような態度をとってきたのかということたくさんのエピソードで紹介されています。

・バレンボイム対ホロヴィッツ!?
バレンボイムが千秋、ホロヴィッツがのだめという視点で演奏のタイプを分析しています。

・コンクール派と非コンクール派
コンクールの功罪、コンクールの過酷さ、最近増えている非コンクール派、コンクール入賞とその後のピアニストとしての活躍の相関などの話題です。

・留学-クラシックをやるなら海外でなきゃ駄目?
ピアニストにとって留学することとはどういうことなのか、実際のピアニストの足跡などを追いながら考察しています。

・指揮者の謎
指揮者とオーケストラの関わりを両者の立場から見ていきます。

・コンサートで受けるプログラム
コンサートではどんな曲が受けるのかから始まり、ピアノ曲の難易度ランキング、コンクールでの選曲に対する考察などの話題です。

・音楽は人間が出る
パリののだめの下宿先の最上階に住んでいる絵描きの絵を切り口に、人間性がどのように音楽ににじむか、どのようなスタイルでより輝くのかといった話題です。

・ピアニストは本当に不良債権か
音大を出てどのように生活していくのか、プロの演奏家の台所事情という切実な問題から始まって、それでも音楽とかかわりながら生きていく気持ちを探ります。

3つのマンガの読者(またはテレビや映画の視聴者)であれば、作品に描かれている状況をより興味深く見ることができるし、単なる読み物としても、普段表に出ることのないピアニストなど音楽家の裏側をのぞき見るような体験をすることができるおもしろい本です。

特に最後の「ピアニストは本当に不良債権か」はすごい内容です。2006年の音楽学部、学科の入学者は6000人いたということですが、毎年誕生するそれらの人たちがどのように音楽と関わっていくのかというのは切実です。のだめがパリ音楽院でリストの超絶技巧練習曲を弾いたとき、オクレール先生は「そういった難しい曲を弾く子は、きみじゃなくても今はいっぱいいるから」と言います。ピアニスト世界の一面を見事に表現しているシーンですね。
また、日本のクラシック演奏家の年収ピラミッドという話ものっていて、1千万を超えるいわゆる売れっ子アーティストは数十人、三百万から1千万までは千五百人、三百万内外が5千人、ほとんど収入ゼロの人が二万人ということです。
それでも、たくさんの演奏家が存在し活動しているということについて、著者は「夢と希望」という切り口で解き明かしています。
でも、おおきな問題提起にもなっていてすごく考えさせられました。

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2008-03-08

『マネー革命』

NHKライブラリーとして文庫版で出ている『マネー革命』1、2、3巻をを読了しました。

NHKのディレクター相田洋さんがNHKスペシャル『マネー革命』を制作した際のいわばメーキング資料となっています。元の番組は1998年の放送ということだけど残念ながら見ていません。NHKアーカイブスなどで探してみたのですがどうも公開されていないようです。

各巻のタイトルと話題は以下の通りです。

  1. 巨大ヘッジファンドの攻防
    この番組を制作するに至った経緯から始まり、金融市場に広がるコンピューター、巨大ヘッジファンド、巨大損失を出した天才トレーダーなど現代の金融市場を取り巻く特徴的な状況についての話題です。
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  2. 金融工学の旗手たち
    金融デリバティブに関わる人物に焦点をあてています。大阪で始まった世界で最初の先物取引、現代の先物取引のメッカ、シカゴ、ポートフォリオ理論の確立、オプション理論の確立、MITに集結した金融工学の旗手、ブラック、ショールズ、マートンの御三家
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  3. リスクが地球を駆けめぐる
    デリバティブに起因する巨額損失に焦点をあてて、金融リスクについての実態を描いています。LTCM、大和銀行、英ベアリングズ銀行、ブラックマンデーなどの出来事を当時の当事者などからの証言をもとに再現。
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とても読み応えがあります。実に様々な著名な人物のインタビューが出てくるので、デリバティブを取り巻く状況についての認識が深まると思います。ショールズやマートンの長いインタビューなどもあるので、ブラック・ショールズ式の生い立ちなどもわかります。式そのものを理解できるわけではないのですが、一般向けにかみくだいてたとえなどで解説しています。中でもギリシャ時代のオプションの発生についてのアニメはおもしろいですね。

また、様々な損失の話が出てくるのですが、いずれの破綻もポジションの取りすぎが一番の原因であることがとても興味深い。LTCMの破綻もビクター・ニーダーフォッファーの破綻も「まさかこんなことが」というような出来事が大きなポジションに襲いかかった結果なのですね。これは強く自壊しなければと思いました。

それにしても実にいろいろな人のインタビューを集めたものだと思います。金融の専門家ではない制作者たちがこれだけの内容を番組にして作り上げるということはすごいことだと感心しました。逆に言えば、デリバティブについて初めての人でも、その考え方やリスクなどをわかりやすく学ぶことができる教材として本書は使えるのかなとも思いました。(エピソードや情緒的な話ももちろん多いのですが、根幹は外していないと思います)

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2007-12-11

『お金は銀行に預けるな』

副題に「金融リテラシーの基本と実践」とついているように、この本はいわゆる投資について基本の考え方の理解と具体的な実施方法を述べたものだ。

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著者の勝間和代さんは最近ベストセラーを頻発している方でテレビでお話を聞くことはあったが、実際に本を読んだのはこれが初めてだ。とても論理的に話を進めていて大変読みやすいのに驚いた。私もこんな文章を書きたいものだ。

 話はまず「金融リテラシー」という言葉の定義とその必要性を説くことから始まる。その後展開される内容は以下の通りだ。

・現金や預金で資産を持っているということは大きな機会損失を生んでいるという面で実はリスクが高い。少なくとも定期預金するのであれば国債を購入すれば、銀行が稼いでいる利ざやを自分のものにできる。

・資産のリターンはアセット・アロケーション(資産配分)で80%が決まる。

・株式への投資は(面白みはないが)インデックス連動が一番。

・為替については、理論通り円高に向かわない限り、円貨以外で運用した方が通常はリターンが高い。

・銀行は対個人取引について大口定期預金と住宅ローンでしか儲かっていない。逆に言うと個人は住宅ローンを組むと大きな損をしていることになる。

・住宅に関して資産形成の上で最も合理的な行動としては、都心に賃貸で住みながら金融資産を多く持つということとなる。

・投資信託は効率が悪いと言われることが多いが、手数料も個別株などを買うことに比べて総合的に見ればさほど高くなく、アセット・アロケーションと組み合わせることにより最も使い勝手の良い金融商品。

・生命保険は必要な保証を低減型で組み、余ったお金を自分で資産運用する。

・コモディティ(商品)は「資源」の観点から重要。資産に組み入れたい。

そして、後半の実践編では金融で儲ける5つの原則と、10のステップを具体的に説明している。非常に実践的な内容になっている。だが、まったく初めての人が始めようとするにはやはり経験者のアドバイスやもっと具体的なセミナーなどに参加して知識を得た方がいいかもしれない。著者も参考文献を多くあげて、さらに勉強するように求めている。

投資を行うには当然投資原資が必要だが、この生み出し方を3つあげている内容がおもしろい。
①住宅ローンを組まないこと
②(特に都市部の人は)クルマを買わないこと
③生命保険を定期低減型にすること

今の自分は3つとも実現できているのがうれしい。

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2007-11-24

『地球温暖化/人類滅亡のシナリオは回避できるか』

先月読んだ『環境問題はなぜウソがまかり通るのか』で環境問題についての見方の問題提起を考えさせられた。
http://guiter.cocolog-nifty.com/bare/2007/10/post_9849.html

この記事にいろいろな方からコメントをいただいたが、今回の本はそのときに紹介いただいたものだ。

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『環境問題はなぜウソが・・・』では地球温暖化だけではなくリサイクル問題なども含めた環境問題全般について「国家、営利企業、自治体、マスコミなどの組織に踊らされず、ゆったりした自分の生活をすることが今個人レベルでできることの最善の策だ」というような帰結になっていた。

それに対してこの本は、地球温暖化に的を絞り、現在がいかに危険な状態か、それに対して一般に言われていることの問題点と私たちの個人レベルでできることは何なのかということを述べている。

両者とも結論としては大きな方向性の違いはないように思えた。しかし、この本はより具体的に私たちのできることについて方向性を示している。

以下のような筋立てとなっている。

・急激な地球温暖化の現象は現実のものでへたをするとあと数年から数十年でとりかえしのつかないこととなる。
・急激に温暖化が進んできた原因は温室効果ガスを私たち人間が大量に作り出していることにより、最も大きな割合を占めているのは二酸化炭素である。
・二酸化炭素は石油を消費することによって最も大量に放出される。さらに電気を作り出すための消費が大きな割合を占めている。
・電気の消費は82%が事業用、18%が家庭用である。事業用電気料金は使えば使うほど安くなり大量消費を助長している。電気料金を高くすれば電気消費が押さえられるのは経済原則から言って確実であり、発電設備建設の抑制も容易である。
・事業用電気消費削減を行う対策をとれば効果が大きい。家庭での削減キャンペーンは(もちろん必要ではあるが)産業での削減をカモフラージュするために使われてはならない。
・家庭で出来る電気使用量抑制でもっとも簡単で効果があるのが冷蔵庫を省エネタイプに買い換えること。(その他にも多数の提言あり)
・これからの枠組みとしては自然エネルギーを活用する社会にしていくことが必要。

いろいろな事実を知ることができたが、中でも考えさせられたのはF15戦闘機が頭上を8時間飛行すると、一人の日本人が生涯に排出する二酸化炭素と同じになるという。エコバッグとかマイ箸とかやっているのがばからしくなる。(この本では戦争は資源にからんでいるところで発生するということに言及している)

『環境問題はなぜウソが・・・』では石油枯渇に照準を合わせており、地球温暖化に対する危機度の認識の差はあるが、私たちのすべきことは急激なエネルギー消費を抑えるゆったりした人生を送ることだとしている。両者とも基本的な方向性についてそれほど違いがないように思えた。

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2007-11-05

『劇的ワンペーパー』

職場を離れて、もうドキュメントを書く機会もめっきりなくなってしまったけど、時々このような本を読んで感性は保っておきたいと思ったので手に取った。

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自分なりのサマリー。

■「書く」ということの大切さ

 どんなに能力があったり人柄がよくても、書いてアウトプットしなければ認められない、ということがドキュメント化することの根底にある。

■「ワンペーパー」を書くことの意義

 例えば報告書や企画書を書く場合、サマリー的なワンペーパー、プレゼンテーション目的のパワーポイント文書、本格的な提出物などに分類できるが、ワンペーパーがもっとも大事で、他の文書はワンペーパーから派生したものでしかない。

■書く前の情報処理能力が大事

 「書く」ということを苦手としている人が多いが、必要な事項を調査し、分析し、取捨選択し、整理し、創造すれば文書はできたも同然だ。これらの情報処理能力を磨くことが最も大切。それぞれに対して具体的な手法を提案している。

■文書の規模に関係なく有効な全体構成

 基本は「背景」「具体的内容」「今後の展望」の3つからなり、詳細な文書になるとこれらをさらに詳細項目に分けていくだけである。

■情報処理した結果をワンペーパーに落とし込むテクニック

 ワンペーパーを作るための文章テクニックは、誰でも身につけられる。文学的な表現能力などは不要で、必要な情報を完結にわかりやすく書くだけである。

 言われてみるとなんだかみんな基本的に当たり前のことのような感じだけど、仕事の進め方、物事の進め方を訓練する上でも、簡潔でかつわかりやすいワンペーパーを書くということは基本訓練になりそうだ。

#ちょっと気になったのは「パワーポイント」を「パワポ」と略していること。最後までなじめなかった。

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2007-10-27

『プログラミングでメシが食えるか!?』

プログラマーについてのエッセイ集みたいなものは何冊か出ているけど、徹夜の毎日を送ったりといった非日常的な職場環境を強調しているものが多いのではないか。(少なくとも立ち読みしていた範囲ではそのように感じている)

この本はちょっとまじめにプログラマーという仕事への取り組み方を書いている。

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前半がプログラミングスキルについて、後半が仕事への取り組み方についてとなっている。

全体を通して著者が訴えているのは、「自分の得意とする専門領域を作り、最大限それを活かすようにキャリアを作っていく」ということだ。たしかに自分の柱となる技術を持っていれば、周囲からも自然に一目置かれるようになり、自分の得意とする仕事が自然と集まってきていいスパイラルとなっていくだろう。

ただ、著者もふれているように、現実はなかなかそうはいかないことが多い。特にプログラマーという立場はシステム開発の下流工程が活躍の場なので、自分で引き寄せるのは難しいところがあるだろう。

この本に関しては「内容が一時代前のもの」というような批判もあるようだけど、たしかに現在の大多数のプログラマーが舞台としている業務アプリケーションの世界では規模が大きなプロジェクトも大きいだろうし、技術的な制約が大きな中で仕事をしていかなければいけない。

しかし、著者の言っていることはしごくまっとうなことであり、何もプログラマだけでなく、一般に物事に取り組んでいく際の心構えとして十分通用することだと思う。

個人的には冒頭で書かれているようなトップダウンの構造化プログラミング手法は、昔から私の最も得意とする手法だったのでうれしかった。ただ、今のプログラミング基盤ではなかなかこうはいかないだろう。

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2007-10-24

『コンピュータトレーディング入門』

最近この手のシステムトレード関連の書籍が、日本人の執筆者で出ることが多くなってきた。数年前に何冊かのパンローリングの翻訳本しかなかった頃を思うと隔世の感がある。

この本はツールとしてはトレードステーションを対象に書かれてはいるのですが、システムトレードの構築の仕方・考え方を網羅しているので、Excelだけでシステムを組んでいるような人にも十分役に立つ内容が含まれている。

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著者は最近よく名前を見かける方だが、マネックストレーダーの導入に関わっていた方のようだ。本の中でトレードステーションの画面が載っていたが、そこに見えるストラテジーの名前に見覚えのあるニックネーム名があったので、「高橋さんてあの人だったのか」と勝手に思ってしまった。

内容としては初心者用にシステムトレードの優位性を説くところから始まって、トレードステーションの操作方法、ルール化、検証方法と一通り説明してある。この辺は経験者には物足りないと思うが、後半の内容は結構面白かった。特にシステムの評価方法の項目としてシステムが機能しなくなることの判断をどのようにルール化するかという話が出てくる。

システムが機能しなくなったことの判断に資産曲線の最大ドローダウンや停滞期間を使うのは一般的だと思うが、この本ではそれにプラスして最大ドローダウンの発生確率をモンテカルロシミュレーションを使って求めているのが斬新だ。

また、面白い話題としては第三者が開発したシステムを買うべきかどうかという話がのっている。いわゆる「商材」というものが氾濫しているが、それらも含めて販売されているシステムトレードについて形態を分類し、注意すべき点をまとめているのが興味深い。

ひとつひとつの項目としてはもっと掘り下げたものが翻訳物でたくさん出ているが、初心者~中級者レベル向けに網羅的に説明されたシステムトレードものとしてはよくできていると思う。

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2007-10-23

『チャンスがやってくる15の習慣』

時間ができるとふらっと寄った書店でつい手にした本を買ってしまうということが多くなる。この本もそんな本の一つだ。

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 「~の習慣」というタイトルの本は多い。(あんまり読んだことはないが) この本は「コミュニケーション教本」と書いてある。また「1時間で読める」とも書いてある。実際中を開いてみると、本自体が薄いにもかかわらず、文字よりも空白の方が多い、実に贅沢なデザインになっている。訴えたいことをつらつらと文章で表現するのではなく、いわば図解的に訴えるという手法でデザインされているようだ。

 コンセプトは「相手の立場でコミュニケーションする」ということだ。それを実践可能な段階的な15個の行動指針としてまとめてある。

 また、手元に置いていつも取り出して復習できるように見開きで一つの習慣を表している。

 あたりまえと言えばあたりまえの内容だけど、なかなか実践できている人は少ないのではないだろうか。誰と接するときも気持ちよくコミュニケーションできるように、つきあい下手の私としては心にとめておきたい内容だ。

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2007-10-10

『環境問題はなぜウソがまかり通るのか』

先日書店で平積みになっていたこの本が目に止まった。かなりセンセーショナルな表紙だ。普段、ゴミの分別やエコバッグ活用をやっている身としては気になる内容だ。

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この本で主張してることは以下の内容だ。

・ペットボトルのリサイクルなどごみのリサイクルは特定の利権を手にする人だけが利益を得て、資源全体から見ると7倍の資源消費となる。
・猛毒と騒がれたダイオキシンは人間にとっては毒ではない。不安をあおったマスコミには責任がある。
・地球温暖化を騒ぎ立てるのは問題だ。北極や南極の氷が溶けても水面は上がらない。京都議定書は何の役にも立たない。私たちは地球温暖化に対してもっと別な生き方をしなければならない。
・紙のリサイクルの裏に隠された問題。
・石油の枯渇とそれに対する私たちのとるべき対応。

全体を通してのスタンスは、環境問題に対して行政やマスコミはウソを含めて不安をあおることが多く、見た目だけの対策はかえって資源の無駄遣いになっているということと、その裏には特定の利権を手にするものが存在するという構造になっているということ、また私たち自身は本当のところを理解し、自分たちの生活、子供達の生活を心配するのなら、とるべい対応は小手先だけのリサイクルなどではなく、生き方そのものを考え直さなければいけない、というようなことだ。

この本については反論もかなりあるようだ。例えばペットボトルのリサイクルにおける再資源化率の数字はでっちあげだ、というような主張もある。しかし、この本に書かれていることすべてがウソというわけではないだろうし、全体のスタンスとしては納得できるところだ。

自分自身で何が本当に正しいのか調べ上げるのは不可能なので何を信じればいいのかは難しいが、この本だけでなく、「一般的な」環境問題の本も読んでみたい。

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2007-07-29

『病気にならない生き方』(1・2)新谷弘実

新谷弘実著、『病気にならない生き方』と続編の『実践編』について。

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今年、退社して何回かここで書いているようにまずカラダを整えることを始めた。

・スリム化計画
http://guiter.cocolog-nifty.com/bare/2007/01/post_6dcd.html
・通勤帰りウォーキング
http://guiter.cocolog-nifty.com/bare/2007/01/post_66b9.html
・スリム化計画のツール
http://guiter.cocolog-nifty.com/bare/2007/01/post_66b9.html
・スリム化計画は順調
http://guiter.cocolog-nifty.com/bare/2007/04/post_b269.html
・スリム化計画5ヶ月経過
http://guiter.cocolog-nifty.com/bare/2007/07/post_1104.html

ここで書いていることの基本は筋トレとウォーキングの組み合わせで体を絞っていこうということ。で、筋肉率は維持したまま、体重は81キロから73キロに落ちている。

しかし、スポーツセンターのトレーナーの方にお話をすると、「体重が減ったのは食事を変えているからではないですか?」と言われた。言われてみるとそうかな。4月の記事に書いたように。

実行しているのは
・野菜、果物、穀類中心の食事
・よく噛んで食べる
・1日2リットルの水分摂取
・週2回の筋トレ
・毎日のストレッチ
・毎日のウォーキング(目標1万歩)
・コーヒーエネマ(腸内洗浄)
・就寝前の食事を避ける

という内容だけど、実はこれらはこの新谷さんの本を実行していたのだ。

これらが健康によいということは見ればだいたい想像はつくとは思うのだが、新谷さんは時にはびっくりするような事を交えながらミラクルエンザイム理論を主軸として説得力ある論理で述べていく。肉類の摂りすぎは体に良くないということは理解できると思うが、この本が世の中から批判される部分としては「市販の牛乳はさびた脂」というような乳製品不要論があることだ。

乳製品が体に良くないという話は実は何冊かの本で読んだことがある。たとえば「禁煙セラピー」で人気のあるアレン・カーの「ダイエット・セラピー」、またアメリカでちょっと過激な主張をしているケヴィン・トルドーの「病気にならない人は知っている」でも同様な主張をしている。牛乳をまったくとらないということはないが、少なくとも朝牛乳をゴクゴクと飲むというようなことはしなくなった。コーヒーに入れて飲むというのがほとんどになっている。

また、外国では大きく取り上げられているが日本ではそれほど問題視されていないトランス脂肪酸についても、マーガリンの代替として「バーガリン」という製品に変えた。

というように概ね新谷氏の主張していることに沿って生活を変えてきた結果が現在の状態だと思うので、この本は私にとって今後の人生50年の支えとなるかもしれない。

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2007-07-06

人生を<半分>降りる

『人生を<半分>降りる』という書名を見て、まさに現在の自分の状態のことだと思って手に取った。

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だけど、サブタイトルに『哲学的生き方のすすめ』と書いてある。

序章のタイトルは「あなたはまもなく死んでしまう」でわかるように、「もうすぐ死ぬというときにあなたは何をしますか?」という問いかけから始まっている。

それは「自分のこと」のために時間を費やすべきだろうという当然の帰結となる。著者の場合はほんとうの哲学を探究したいということとなる。

この本は私にとっていくつかの点で興味を持って読むことができた。

・人生を<半分>降りるというスタイル
「50になったら半隠匿に入る」という考え方だけど、まさに今の自分の生活そのものだ。組織でどんなに要職についていようと、自分がいなくなれば必ず誰かがやってくれる、というのはまさにそうだと思う。そんなものは他人に譲って、もっと自分のことに時間を費やそう。今、あと50年どんなことをしようかなとワクワクしている。

・哲学について
ふだん哲学について触れることはめったにない、というか「哲学」そのものが何なのかよくわかっていなかったりする。この本では哲学について実際はどうあるべきなのかということを非常に辛口の論理で説いている。一番心に残ったのは次の言葉に表される考えだ。「カントを哲学するとは、カントの言葉について『論じる』ことではなく、カントの言葉を『生きる』ということ」 つまり「言うことと生活」がかけ離れているような恥ずかしいことがあまりにもまかりとおっている、ということが多い。ちょっと哲学が身近に感じられた。

・その他もろもろ
「批判精神」のすすめ、「懐疑精神」のすすめ、「自己中心主義」のすすめ、「世間と妥協しないこと」のすすめ、という章立てでこの本は進んでいく。非常におもしろい。著者はこれで本当に生きて行けてるの?と心配になるくらい辛辣だ。だけど言っていることはいちいち大きくうなずくほどもっともだ。例を挙げるときりがないのだが、例えば「世間が許さないよ」と言われることがあるが、実は「私が許さないよ」と言い換えてほぼ間違いない、というようなことだ。

このように「しがらみ」を半分捨てて、人生の後半は本当に自分のために時間を費やそうという主旨のこの本、バイブルになりそうだ。

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2007-06-26

水はなんにも知らないよ

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水が入った2つの容器に「ありがとう」と「ばかやろう」と書いた紙を貼っておくと、水の結晶が前者はきれいに後者はきたなくなる、というばかげたことを言っている江本勝氏のデタラメをあばくことからこの本は始まっている。

だが、この本を読みたかったのは本の後半に書かれている水ビジネスに対する科学的検証の方だ。アルカリイオン水、パイウォーター、磁化水、波動水などいろいろな水が商品として世の中に氾濫している。それらは販売者が言うような効果があるのだろうかということを科学的に検証しているのだ。

結論から言うと、想像がつくように科学的根拠が薄いかひどいものはまったくデタラメだということだ。特に「クラスターが小さい水」という言葉は最近目にする機会が多いと思うが、まったく根拠がないという。

また、市販されているミネラルウォーターについて、ボトリングされている飲料水であれば「ミネラルウォーター」と言っても良いことになっていて、実際のミネラル量は硬水以外は水道水と大差ないか少ないものものあるという。また水質基準は水道水よりも緩いというから、市販ウォーターに求められるのはボトリングして販売されている利便性と「おいしい」と感じる清涼性ということになる。さらに、飲み水にミネラルが多く含まれていたとしてもそれを飲むことによるミネラル摂取量は微々たるもので、野菜などを一口食べることに比べたらその効果に大きな期待を寄せることは効率が低すぎるという。

それで、よい水を飲みたいと思っている私はどのように行動すればよいのかということだけど、この本を読む限りにおいては以下のようになる。

・アルカリなんとかとかクラスターがどうのというような特別な効き目があるかのように宣伝している商品には近づかない。
・家庭で摂取する水は水道水を基本として問題ない。
・水道水の塩素やトリハロメタンなどが気になる場合は10分程度煮沸して冷やせばおいしい水になる。
・浄水器は活性炭とマイクロフィルターを使用した一般的なもので十分だがカートリッジの交換はおこたらないこと。

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2007-06-25

スイス・プライベートバンク活用術

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スイス・プライベートバンクというと大金持ちだけを相手にする自分には関係のない世界という印象があるが、この本は3000万程度の資金があれば活用できるということを説明している。

まず、3000万円という金額だが、伝統的なプライベートバンクは確かに最低数億円の資金がないと相手にしてくれないということだが(本当に相手にするのは数百億くらいからだという)、新興のプライベートバンクであれば3000万から受け入れてくれるという。筆者はスイスでプライベートバンクに在籍した経歴を持つが現在は日本でファイナンシャル・アドバイザーをやっていて、スイス・プライベートバンクの代理業務を行っているという。

プライベートバンクを利用するメリットは資産保全、運用、税金対策、相続対策、財団などたくさんあるが、3000万程度というとまずは資産運用だろう。ヘッジファンドを中心として最低年率10%は期待できるというから、複利で運用すればほっておくだけで10年後には6000万円に増えている可能性が大きい。

まあ、今の私の資産ではまだ関係のない世界だけど、真剣に検討できるくらいに早くなりたいものだ。

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2007-06-15

プロが絶対買わない金融商品

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今年退職したので退職金というまとまったお金が入った。このまとまったお金、どうしようかなと思い、書店で目にとまったのがこの本だ。世の中に資産運用の商品はたくさんあるけど実際どんなものなのかを評価している。

結論だけ書いてしまうと、「ほとんどの金融商品は金融機関側に都合の良いしくみとなっており、あえて高い手数料などを払ってそれらを利用する理由は見あたらない」ということだ。

それらの商品は以下のようなものだ。
・毎月分配型投資信託
・高金利個人向け外債
・毎月利払い型個人向け外債
・外貨預金
・投資信託全般
・満期選択型定期預金
・EB債
・サムライ債
・二重通貨建て債券
・高利回り社債
・元本確保型投資信託
・外貨建て変額個人年金
・転換社債とMSCB
・テーマ型投資信託
・REIT
・ヘッジファンド

一方この本の中で唯一「買ってもいい」と書いているのは次の二つ。
・定額貯金
・個人向け国債

理由を引用する。
『定額貯金は預け入れたときの金利で最長10年間預けておくことも出来ますし、ペナルティなしで解約することもできます。(中略)金利が上昇したときには、コストなしで金利が高い預貯金商品に乗り換えられる一方、金利が低下したときには、当初預け入れ金利のまま最長10年間預け入れられる(中略)そのようなオプションを持っているにもかかわらず定額貯金の金利は銀行の定期預金と遜色はない(中略)「モデルチェンジがあったらいつでもその新車に交換してくれる」という約束付きの自動車購入みたいなものなのです。』

非常にわかりやすい理由だ。実際私も1990年のバブル絶頂期の頃に郵便局員の薦めによりばらばらだった定額貯金をひとつにまとめて預け直していたものがあった。2000年の満期の頃は世の中の超低金利にもかかわらず元本の1.6倍くらいの満期金が戻ってきたのだ。

個人向け国債も利率と解約ペナルティの程度の差はあるが同じような預け入れ側に都合の良い性格の商品ということだ。

この本のもう一つの面として、金融機関がいろいろなそのような自分達に都合の良い商品を売って集めたお金をどのように運用しているのかという話の部分が詳しく書いてあることだ。デリバティブを利用して金利マジックを作り出す手法が説明されている。

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2007-06-13

医療保険は入ってはいけない!

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刺激的なタイトルの本だが、読んでみると論理的にまっとうなことを言っている。

最近社会問題化した保険会社による医療特約などの未払い問題もあるが、もっと根源的な問題提起として、実際に病気にかかったときに必要とする費用はどれくらいで、公的保険で支払われたあとの自分で負担しなければならない費用はどの程度のものなのか具体的に把握しようということだ。

一般的にこのような試算を行わないまま不安をあおる広告にのせられて不要な医療特約をつけてしまうことが多い。最近は貯蓄性を前面に出した医療保険なども多く出てきたが、本末転倒だ。

実際、公的医療保険(健康保険)だけでかなりの部分がまかなわれる。残った費用をいくらくらい負担しなければいけないのかをよく検討し、その費用を作るためには医療保険を利用した方がよいのか、それとも自分で貯蓄して用意しておいたほうがよいのかを判断すればよい。

著者の結論は絶対に自分で貯蓄して費用をまかなうほうが合理的だというものだ。

確かに病気で入院した人の話などを聞くと、保険で思わぬ一時収入が入り喜んだ、というようなことをよく聞く。しかし、そこまでにいくらくらい保険金を払って、これからどうするのかという問題を考えると、やはり理想的には自分で貯蓄してお金を蓄えていた方が融通も利くし、そのお金を無駄にするというリスクはまったくないわけだから非常に合理的だと思う。

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2007-06-07

40歳からのピアノ入門

Piano40

 最近ピアノを始めたこともあって、山野楽器に楽譜を物色しにいったときに平積みされていたこの本を購入した。ちなみに私は50歳を過ぎているが、一応40歳以上ということで。

 著者の言いたいことは、『楽譜通りに弾けなくて挫折するよりも、コード奏法で自分なりに音楽を作りながら楽しくピアノを弾きましょう』ということだ。それともう一つ、せっかく弾けるようになるのだから、もっともっと人前で弾く機会を作って、さらに楽しもうということだ。

 コード奏法については、これは楽譜を読める読めないにかかわらずできた方が楽しいし、またできるべきだと思う。だけどただコードを理解して覚えればいいというだけではなくて、自分で音楽を創造する力が必要だ。いわば右脳フル回転の演奏が必要だ。

 私はギターを弾いていたときもそうだったけど、これがほんとに苦手だった。創造性がないんだろうな。楽譜に書いてないとだめなのだ。だからこの本の言わんとしていることはよくわかるけど、自分にはかなり難しいと思う。だけど、ピアノに慣れてきたらコードを見て演奏するという力を付けていきたいと思う。

 また、人前で演奏すると言うことだけど、これもその通りだと思う。ガチガチに緊張するけど、自分の演奏を人に聴いてもらえた時の喜びは何者にも代え難い。できるだけそういう機会を作っていった方が演奏する楽しみも倍加する。

 けど、この本の著者はライブバーなどいろいろなところで演奏する機会を得ている。普通の人は習っている教室などの発表会がせいぜいだろうと思う。だけどやる気さえあればいろいろなコネクションで場を開拓できるのかもしれない。

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2007-04-14

東京 山手・下町散歩

東京散歩のコースのテキストに使っている本は以前も紹介したが、昭文社からでている「東京 山手・下町散歩」という地図帳だ。

今まで使っていたのは1999年刊のものだったのだが、今月最新版が出たのでさっそく購入した。

Sitamatisanpo

かなり変わっている。
・A5版からB5版に小振り化した。
・地図が全体にモノトーン的になってコースを示す線が目立つようになった。
・115コースから120コースに増えた

その他もちろん地図情報が最新化されたり、コースが一部見直されていたりしているのだが、今のところは使い慣れた以前の版のもののほうが使いやすいように感じる。慣れなのかも知れない。

とりあえず、今後は新版を使っていこうと思う。

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闘う●プログラマー

最近やけにプログラミングに関して恋しくなってきている。仕事から離れて自由にプログラミングを楽しもうと思っていたのだが、まだ具体的な行動に移れていないのだ。けど、この手の話題に気持ちは強く惹かれている。

この本はヨドバシカメラに言ったときに書籍コーナーで目に入って購入したものだ。

Tatakaup_1
発刊は3年前だし、中に書かれているのは5~6年前の頃の話題なので技術的にはかなり以前の話なのだけど、「プログラマ」にスポットをあてている本はそう多くないし、その生態についておもしろおかしく書いているのに興味をもったのだ。

作者は自分のことを糞プログラマと言っているが決してそんなことはない。志を高く持った立派なプログラマだ。

Webサイトに載せたコラムをそのまま書籍にしたのだが、プログラマの地位(特にSEに対して)、プログラマの生態、プログラミングについての将来など話題は多岐にわたっている。おもしろいのは傾向がプログラミングの技術的な話からだんだんと対顧客や新人の教育などに移っていることだ。

一つ謎があるのだが、最初の頃は自分のことを「オイラ」と呼んでいたりして、すっかり男性だと思っていたのだけど、結婚の話題のあたりで「え、このひと女性なの?」と思うような記述が出てきていることだ。「亭主は」とか「主婦している」とかという表現が出てくるのだ。なんか作者は女性のようだ。

現在は抑うつ症で休職中ということだ。

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