カテゴリー「書籍・雑誌」の39件の記事

2017-05-19

「ザ・ゴール」エリヤフ・ゴールドラット著

エリヤフ・ゴールドラット著『ザ・ゴール』を読んだ。副題が「企業の究極の目的とは何か」となっていて、見た感じちょっと敷居が高いが、内容は小説であり、とても引き込まれて500ページ余りを飽きることなく読み終えた。

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著者が提唱している「制約理論(TOC)」を元に工場を再生するストーリーだが、主人公があまりにも仕事で忙しく妻との離婚の危機もからまった展開になっている。
制約理論による工場再生のストーリーは実に痛快だ。製品を納品するのに5ヶ月もかかっていて、しかも頻繁に納期遅れが発生していたという現状から、ボトルネック(制約)に注目することにより最終的には2週間で約束通り納品することができるという状態にまで改善していく。本当なのだろうか。しかし、この本により実際に業績が向上したという実例が多いとのことなので、ストーリー的な誇張はあるにせよ、この理論はとても有効なのだろう。

工場での製品製造を個々の作業のコストで評価するのではなく、全体をひとつの鎖とみて、一番弱い鎖の輪を活用することで、鎖全体のスループットを向上させるという考え方だ。これを従来の「コストワールド」から「スループットワールド」への転換と呼んでいる。

この本は製造工場を題材にしているが、著者の続編でも様々な分野への応用が示されているように、あらゆることに考え方を応用できそうだ。
一つの卑近な例として、私のピアノの練習を例に考えてみたい。

一つの曲を既定のテンポ通りに弾けるようになることを目標(ゴール)と考えた場合、一曲の中で難しい箇所があり、そこがボトルネック(制約)となる。その箇所がテンポ通り弾けなければ曲全体の完成(スループット)が台無しになってしまう。当然難しい箇所を集中して練習する。ごくごくゆっくりから初めてしだいにテンポを上げてゆく。その箇所がうまく弾けるようになると曲全体も完成度が上がり、表情付けなどもうまくいくようになっていく。
これが、ボトルネックの箇所を放っておいて、全体の練習しか行わないと、他の箇所がうまく弾けたとしてもその箇所のせいで曲全体の雰囲気が損なわれてしまう状況から抜け出せない。

そんなことを考えながら読んでみた。

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2017-04-11

藤原伊織『テロリストのパラソル』

随分久しぶりにミステリー小説を読みました。藤原伊織の『テロリストのパラソル』です。

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ミステリーというよりハードボイルドっていう感じでしょうか。Amazonで1円で購入した古書です。

1995年の江戸川乱歩賞と翌年の直木賞を受賞した作品。

内容は、アルコール中毒のバーテンである主人公が公園の爆発事件に巻き込まれてから、犯人にたどり着くまでを時系列に追っていくストーリーです。主人公は指名手配されるのですが、そういう時間と状況がものすごい緊迫感を持って迫ってきます。作者の藤原伊織のさんという方の文章力は素晴らしいと思う。

そういう緊迫感とあいまって、会話の軽妙さも楽しめた。特に主人公と被害者の娘との会話は清涼感さえ感じるほどみずみずしい。

これがハードボイルド小説っていうやつなのかと改めて認識を新たにしました。

ちなみに、フジテレビでドラマ化した映像がYouTubeで見れたので早速見てみたが、1時間半の枠に収めるのはちょっと無理があるし、主人公の萩原健一は空回り気味。改めてこの小説の完成度の高さを感じた。

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2016-11-14

死ぬまで元気に生きるための七つの習慣 -自然的生活のすすめ-

山田豊文著『死ぬまで元気に生きるための七つの習慣』を読んだ。

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山田氏の名前は時折見かけていたが、本を読んだのは初めて。この本の内容を紹介するには目次を見てみるのが一番早いと思う。

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●プロローグ 「不自然を捨て去り、「自然」を思い出す

第1章 穀菜食
①パンを食べずに米を食べる
②肉や小麦粉を減らし、牛乳を飲まない
③油を控えるのではなく、油を選ぶ

第2章 小食と断食
①質の高い穀菜食を少なく食べる
②空腹状態という「本物の日常」を取り戻す

第3章 適度な負荷(ストレス)
①「火事場の馬鹿力」のメカニズムを知る
②日常生活に「適度な負荷」を取り入れる

第4章 適度な不衛生
①身の回りの微生物たちを悪者扱いしない
②「適度な不衛生」で同居人たちに敬意を払う
③常在菌と中浴すためにも、正しく食べる

第5章 早寝早起き
①早朝のゴールデンタイムを有効活用する
②睡眠の「量」でなく「質」を重視する

第6章 自然の音/音楽
①自然の音に全身の「耳」を傾ける
②耳の若さを保って自然の音を楽しむ
③音楽の力で細胞の環境を整える

第7章 宇宙を感じる
①「宇宙船地球号」の一員であることを自覚する
②宇宙と健康問題の関連性を知る

●エピローグ
子供の教育にも自然的生活を
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この1章から7章までの項目を「七つの習慣」という風に位置づけている。まさにコヴィーの「七つの習慣」に匹敵するくらい、身体にとって有益な主張だと思う。
すでに私が実施している事項は

1:穀菜食→小麦粉、牛乳は採らない食生活にしている。油はオメガ6から3のものにシフトしている。
2:小食と断食→朝食はフルーツジュースのみとし、1日2食にしている。
3:適度な負荷(ストレス)→毎朝のトランポリンとストレッチ
4:適度な不衛生→もともと清潔志向ではない(笑)
5:早寝早起き→10時就寝5時起床の生活を送っている
6:自然の音/音楽→気持ちをリラックスして音楽を聴く時間を作っている。ピアノ、ギターなどの演奏を楽しんでいる
7:宇宙を感じる→(未知の分野だ)

こうしてみると基本はこの本の主張に沿った習慣を持っていることが確認できた。100歳まで元気に生きる、というのが目標だけど達成できるかな。

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2016-11-01

「だから医者は薬を飲まない」(和田秀樹)

最近の私のトレンドである、現代医療批判関連の本。

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筆者は現役の精神科医。
過激な表現はしていないが、内容は現在の医療を辛辣に批判している。製薬会社と大学病院の医局とのつながりが薬の大量使用の温床になっていること。医者は薬を処方することにより収入が増えること、ドッグや検診などで「異常値」をきつくして病人を作り出すことにより医療費を膨らませていることなどが書かれている。

一方、それらの裏側の事情を把握した上で、自分がどういう風に医療と関わればいいのかも提言している。
・薬と距離を置いてつきあう方法
・医者には薬の効用と副作用などを納得いくまで質問し、納得した上で処方して貰う
・治療の武器は東洋医学なども含めていろいろあることを勉強しておき、医者の言いなりにならない

私は3年ほどは歯医者を除いては医療機関のお世話になっていない。病気にならない体作りも食事と運動を中心に始めている。はたして健康に100歳まで生きることができるだろうか。


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2016-10-14

読書『となりの億万長者』

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なかなか興味深い内容が書いてある。
ここでいう「億万長者」とは資産が100万ドル(1億円)以上ある人のことを言う。注意したいのは年収いくらということではなく、現在の資産がどのくらいあるかということだ。

簡潔に言うと、外見上華やかでいかにも「お金持ち」に見える人はそれほど資産がない。となりのお宅でひっそりとくらしているようなところに「億万長者」がいるということ。

いくつかなるほどと思った部分を引用してみる。

・億万長者の外見は質素というのが共通したイメージ。
逆に医者などいかにも金持ちと思える人の資産は思ったほど多くない。
この違いは、同じ収入でも、質素に暮らせば資産として残せるし、華やかに暮らせば資産は残らないと言うこと。
・「何にいくら使ったかをきちんと知っておきたいとおっしゃるのは、大きな資産をお持ちのクライアントだけですね。」
・毎月何にいくら使ったかを正確に記録する努力から始めよう。それから毎年所得の15%を著敷くに回すことを目標にしてみよう。
・車であなたの価値が決まるわけではない。倹約家は自分のライフスタイルにあった車を安く手に入れる。中古車も、3年くらいのものは一番高価な減価償却を新車購入者が払ってくれたものなのでとてもお買い得。
・大事なのは見かけじゃないものね。大事なのは、自分で自分をコントロールする強い意志、勇気、固い決意だ。それが人を経済的にも成功に導くということだね。

また、本の後半ではお金持ちの子供に対する教育にまで調査結果が書かれてい。
むやみに援助するのではなく、倹約とけじめを教え自己管理ができるようにしてあげる。成功をもので計るのではなく、何を達成したかで計るように教育する。
などの言葉が「億万長者」から聞かれたとのこと。

「お金」というものに対して見方が変わるかもしれない。

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2016-09-17

立ち読みしなさい

最近Amazonで開始されたKindle Unlimited。おもしろいです。月額980円を払うと12万冊(+120万冊の洋書)が読み放題となるサービス。もちろん新刊はほとんど読めませんが、発刊から時間の経った書籍や雑誌であれば、立ち読み感覚でいろいろ読んでみることができます。

そんな中、読んだ1冊がこれ。苫米地さんの「立ち読みしなさい」。

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「成功術」と書いてありますが、そんな陳腐な内容ではなく、価値ある人生を送るための指南書、ヒント集といったところでしょうか。すごく大切なことが書いてあります。

要約すると
・ゴールを設定する
・自信を持ってゴールを目指して前進する
・自分自身リーダーになって、高い視点で物事を俯瞰できる視点や思考をもつ人間になる。
というような内容。

キーとなる言葉がいくつか出ています。
・コンフォートゾーン:自分が居心地のいい状態
・ホメオスタシス:現状を維持しようとする働き
・ドリームキラー:(特に他人の)欠点ばかりを探して否定することに喜びを感じる人
・スコトーマ:心理的盲点。今までの常識や無意識などにより見えなくなっている部分。(現状の外側にゴールを設定することにより打破することができる)
・エフィカシー:自分の能力の自己評価。これが高い状態が「自信がある」状態。
・RAS:ゴールを設定すると設定されるアンテナ。ゴールに向かうために必要なものが入ってくる。
・抽象度の高さ:物事を俯瞰できる視点や思考を持っている状態。抽象度が高いとリーダーになれる。(自分自身のリーダーになることがゴールに向かう大きな力となる)

以下の点を自分自身で実践してみようと思います。
・目標(ゴール)はなるべく現状(常識)の外側に置く。
・目標を達成するためにプラスになる行動を見付けて、それを習慣として身につけることにより、どんな小さな1歩でも複利運用の効果を最大限利用できるようにする。

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2016-05-25

幸せになる勇気

『嫌われる勇気』に引き続き、発刊されたばかりの続編『幸せになる勇気』を読みました。

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「愛」は求めてはいけない、自分から愛する一歩を踏み出さなければいけない。その勇気から幸せが始まる。

前作が理論編だったとすれば、こちらは実践編。幸せな人生を送るための考え方がとても新鮮だった。

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2016-04-15

読書「嫌われる勇気」

ベストセラー本ですが、最近知って購入して読みました。すでに続編の「幸せになる勇気」も出版されていて大人気のようですね。

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哲学者の著した心理学の本、ということで硬いイメージを抱いてしまいましたが、ライターの古賀史健さんの力量でしょうか、青年と哲人の対話という形でぐいぐいと内容に引きこまれました。

私がなんとなく抱いていた他者との関わり方をわかりやすく説明してくれたような内容で、それだけで勇気をもらえます。一番うれしかったのが、縦の関係ではなく横の関係を作りなさいという言葉でした。相手が偉い人であろうと、赤ちゃんであろうと上下関係ではなく横の関係を持ちなさいという。これにも勇気をもらえます。

この本の結論ともいうべき、過去も未来も気にしても仕方がない、「いま、ここ」できまる。というのは「7つの習慣」の「主体的に生きる」ということとつながっていますね。また、最近読んだ「1つの習慣」とも共通しています。目的に向かって今すぐ行動するということと通じていると感じました。

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2016-04-04

読書『遅読家のための読書術』

kindleで読書。

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本を読むのがすごく遅いという自覚がある私にとってすごく魅力的なタイトルの本だ。
ここで著者が対象としている本はストーリーを楽しむ小説などではなく、ビジネス書や自己啓発書などの本に絞っている。ストーリーを楽しむ本はゆっくりと味わって読んでもらいたいとのこと。また、目標は1日1冊読書、週に6冊年に300冊においている。いわゆる速読ではなく「フロー・リーディング」と名付けた方法を紹介している。

まず、なぜ本を読むのが遅いかについて次のように書いている。

読書の本当の価値は、書かれていることの「100%を写し取ることではなく、価値を感じられるような「1%に出会う」こと。

また

大切なのは、その本を読んだ結果として、知識や発見のひとかけらが頭の中に残ること。ほんの断片でもいいのです。なにか印象的なことが1つでも残ったなら、その読書は成功したと考えるべきです。「全部のこさず取り込んでやろう」と欲張らない。

つまり、ぜんぶ隅々まで理解して頭に入れてやろうと思っていると、なかなか前に進まず時間ばかりかかっていくので、大切な心に響く部分だけを自分の中に残せばいいという気持ちで、逆に言うとそれ以外のところはざっと流すだけにする。そうすると、念入りに読むところ、ざっと流すところというようにリズムが出てくる。そうやって1日程度で1冊読むと、時間をかけて何日かにわたって読むよりも全体が見え、なおかつ大切な部分も頭に残るようになるとのことだ。なるほど、と思う。

もう一つ筆者が大切だと言っていることがある。

引用をすることによって、その本のどこに心動かされたのか、どんな文章が気になったのかが可視化されます。

そして、その引用の手法としては

A4用紙を用意し、気になった部分をどんどん書き写していきます。「ここは忘れたくないな」とおもうところに出会ったら、冒頭に「ページ数」を記載し、本分をどんどんストックしていきます。なお、引用するときは、「段落まるごと」などではなく、なるべく短く、数行に収まるような分量がいいと思います。これをボクは「1ライン・サンプリング」と名付けています。

本を読み終えたら、ぜひその引用だけをじっくりと読み返してみてください。

とし、書き出した1ライン・サンプリングから短い書評(エッセンス)を書いてみるとアウトプット完了。それがたまってきたら見返してみて自分なりのベストな本を振り返るというようにする。

このほかにも、年300冊という本の入手や管理方法についても言及していて、「速読」などと肩肘張らずにたくさんの本に出会える毎日を実現するためのよいガイドだと思う。

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2016-04-02

読書『1食100円「病気にならない」食事』

この本は以前読んでいたのだが、最近一人暮らしの時間が長く、自分で食事を作るにあたっていろいろ思うところがあり、書棚から取り出し再度手にしてみた。

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著者の主張は、生きていくために必要な主食はご飯だという。ごはんをしっかり食べていれば生きられると。そして、食事全体としては野菜、海藻、豆、魚の4つが基本。それを実現するにはご飯、味噌汁を中心に野菜や魚などを組み合わせればいいとのこと。そしてできるだけ避けなければいけないものとして、よく言われている生成された砂糖、塩、油脂、うまみ調味料をあげている。これらは「快楽食」であり「マイルドドラッグ」だという。

読み進むに連れて「なるほど」と思う。時には快楽食もいいものだが、ふだんの食事はできるだけ基本に則ったものにしたいものだ。それで100歳をめざそう!(笑)

早速今日の夕食はこんなものにしてみた。

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佃煮のせごはん
納豆となめこのネバネバ味噌汁
買ってきた鮭のしょうゆ焼き
同じく煮豆
サラダ

15分くらいでできた!

この本のすばらしいところは、現実的にそれぞれのライフスタイルに合わせてできる形で実行していこうと提案しているところ。私のような一人暮らしパターンの人も無理せずスーパーを利用する方法が書いてある。

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