カテゴリー「書籍・雑誌」の47件の記事

2018-12-14

2日で人生が変わる「箱」の法則

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自分が「箱」に入ってしまうと、その状態からは自己正当化の感情しか出てこなくなる。
自己正当化に陥ると自分を正当化してくれるものを過大に評価する、という傾向になる。
自己正当化の形としては「優越」「当然」「体裁」「劣等感」などが基本的なパターンとなる。
「箱」に入ってしまうきっかけは「自分の気持ちにそむく」ということから始まる。
世の中の諍い、敵対、戦争などの根源はすべてこの「自分の気持ちにそむく」ことから始まるといってよい。
このようなことを軸に小説風に理解しやすく書かれている。
読んでいて惹き付けられたところはやはり「劣等感」に関する部分だった。
子供のころの吃音に悩んでいたスタッフのアヴィのエピソードで以下の言葉がある。
「私はいつも人に背を向け、人から何かを求められたりしないようにし、それを自分の障害のせいにしていました。」
まさに私のいままでの対応の仕方そのもののような気がして、この言葉ばかり何回も読み直した。
運動オンチとか緊張症とか人と打ち解けるのに時間がかかるとか、いろいろ悩みはあったけど、それらを口実に利用してきたということはその通りだと思った。
一方「和平ピラミッド」の3番目「聴き、知る」という部分は今までも大切にしてきたし、これが私の長所だと思っていたところ。
これからは自分の気持ちに背かず「平和な心」で過ごすことから毎日開始したいと思った。

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2018-10-29

『懐かしのトッテツ(栃尾鉄道)』

私が小さかった頃、近所には上見附(かみみつけ)という駅があった。「トッテツ」という愛称の鉄道の駅である。家の前の通りは、朝夕は通勤通学の人たちでにぎわっていたのを覚えている。

現在は道幅も狭く人通りも少ないが、当時を懐かしく思い出す。

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この本は叔父が貸してくれたもので、中に叔父自身が寄稿文を寄せている。その寄稿文に係るいろいろな経緯も話してくれた。

本の構成は大きく3つに分かれており、最初が「多川昌敏のトッテツ駅めぐり」。悠久山駅から上見附駅を経由して栃尾駅まで全部で26.4km、24駅について、トッテツを勤めあげた多川さんが語っている。

これが秀逸だ。資料的にも後世まで残しておきたい貴重な内容が盛り込まれているが、何より、鉄道、駅、客、職員に対する温かい目線がちりばめられている。こんなに愛された鉄道が60年間も地元で活躍していたことを、読んでいて誇らしくなった。

次が寄稿。10名の方がトッテツの思い出を語っている。それぞれの人生の中にトッテツがどのようにかかわっていたのか、興味深い内容だ。

最後が資料集。写真や歴史がまとめられている。

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2018-04-04

病気を治す飲水法

先日は呼吸法の本を読み、さっそく普段から実践しているところだ。そして、私たちが空気の中で生活していることと同じくらい基本的なものに水がある。私たちの体は75%が水でできており、栄養云々の前に水を摂らなければ死んでしまう。そんな水の大切さを教えてくれる本を読んだ。
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著者のバトマンゲリジ博士は、イラン生まれ。イラン革命時に獄中の囚人の病気を水だけで回復させたことがきっかけで、水による病気治療の考え方を確立した。

■水を飲むだけで病気を治す
肥満関節痛高血圧コレステロール腰痛リウマチエイズ心臓病胃痛潰瘍などが水を飲むだけで治せるという。
そして、どうして薬では治せなくて、水を飲むだけで治るのか、メカニズムがそれぞれの症状について詳しく説明されている。
水不足が原因で症状が出ているのに、それを薬で調整しようとしても根本解決にはならない。水不足には水を補給してあげる必要があるのだ。

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■1日に飲む水の量
体重(キロ)の30分の1リットルの量を飲む。体重60キロなら2リットル。グラス1杯がおよそ200㏄なので、グラス10杯程度ということになる。

■いつ飲むか
基本は食事の30分まえと2時間半後。それ以外に、起き抜け、寝る前、運動時など適宜。

■どんな水を飲むか
水道水が一番良い。塩素が気になるようであれば、しばらく放っておくか浄水器を利用する。
お茶、コーヒーはもとより、清涼飲料水と言われるものは治療の役にはたたない。かえって害になることが多い。

■注意事項
腎機能が正常に働いていることが前提。また、天然塩を適宜とること。筆者は海水塩を1日当たり茶さじ半分程度、食事に加えているという。私は水を飲んだ後、一つまみの笹川流れ海水塩を舌の上に乗せている。

これで、体を正常に維持または治癒するための空気と水に関して知識を得た。これをいかに習慣として実践していくかが大切だ。

病院に近寄らず、検査は受けず、薬は飲まず、鼻呼吸で体中に酸素を供給し、飲水で組織を正常に保つ。素敵だと思いませんか!

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2018-03-28

人生が変わる最高の呼吸法

これはすばらしい本だと思った。

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呼吸法で「人生が変わる」のか!? 「深呼吸は体に悪い」のか!?

これらのキャッチーなコピーに囲まれた本書だが、内容はとてもシンプルで説得力がある。

■体が酸素を活用できるカギは血液中の二酸化炭素の量による
体は酸素を必要としており、酸素は血液で体中に運ばれる。しかし、血液中の酸素濃度が高ければ筋肉や臓器が酸素を活用する量が増えるというわけではない。それは血液中の二酸化炭素の量によるということだ。二酸化炭素の量が増えると体は酸素を吸収しようとする。

■高地トレーニング
アスリートがトレーニングの環境として高地トレーニングを行うことはよく知られている。これはまさに酸素の少ない環境で体を動かすことにより、体が効率よく酸素を活用できるようにすることを狙ったもの。1968年のメキシコシティオリンピック後、平地に戻った選手たちがいきなり自己ベストを更新できるようになったことで始まったこと。
この高地トレーニングと同じ効果をアスリートだけでなく、一般の人々の健康にも活用できるようにしたのがこの本に書かれている呼吸法ということになる。

■鼻呼吸
一番の基本は鼻呼吸にすること。そんな単純なと思うかもしれないが、口は食料を取り込むところであって、空気を取り込む器官は鼻である。さまざまなメリットが紹介されている。
鼻呼吸するには口を閉じればよい。そして寝るときは口にテープを貼って強制的に口呼吸を封印する。

■無呼吸でどれだけ耐えられるか
本書がこの呼吸法の指標にしているのはBOLTスコアというもの。安静にした状態で口を閉じ、鼻をつまんで我慢できなくなるまでどれくらいの時間耐えられるか、というもの。
1か月前に測ったら20秒だった。この呼吸法を1か月実践している今日測ったところ46秒に延びている。(自分で行うにはいろいろ注意事項があるので本を読んでからにしてください)
このBOLTスコアが伸びていくことを指標にエクササイズが紹介されている。

■実践していること
まず、起きているときは基本口を閉じているように意識する。油断するとぽかんと口が空いてしまうので、結構大変だ。
寝るときは口に絆創膏を貼って、強制的に鼻呼吸だけで睡眠するようにしている。
朝のトランポリンとストレッチの際に鼻呼吸だけで運動するが、加えて吸を止めることを並行して行う。
歩くときは定期的に無呼吸状態を挿入して軽い呼吸に慣れていく。

■期待できること
著者によると、喘息の症状はこの呼吸法エクササイズでほとんどが完治するという。私は喘息ではないが、正しい鼻呼吸を行うことにより、きれいな空気を体に取り込めるようになりたい。
願わくば、本書に紹介されているように、ダイエット、集中力強化、山歩きの際の疲れにくい体づくりに役立てたい。

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2018-01-31

『健康という病』五木寛之

五木寛之さんの『健康という病』を読んだ。

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タイトルから想像できるように、どちらかというと、アンチ近代医療の内容である。

冒頭は次のように始まる。

私は自分の健康に関しては、かなり無頓着なほうだ。無頓着というより非常識といった方がいいかもしれない。
私はこれまで健康診断とか検査とかいうものを、戦後70年一度も受けたことがなかった。また、歯科以外の病院を訪れたのは、今年の春が初体験である。左脚が痛くなって、やむをえずレントゲンを撮ってもらったのだ。

70年間検診も検査も受けたことがなく、この度初めて病院を訪れたというのだ。すでに80を超えている人が初めて病院のお世話になったとおっしゃっているのが驚かされる。

最近、私自身、「病院に行かないのが一番の健康法なのではないか」となんとなく思い始めていただけに、興味を持って読み進めた。

その中で、なるほど、と共感を覚えた意見をいくつか。

■人間は標準値で生きているわけではない
「メタボ」の基準が、体重が、胸囲がなどと決められていて少しでもはみ出ると病人扱いされる。だけど、人はそれぞれ違う。歳を取ればそれなりに衰えてくるし、外で動き回ることが多い人もいれば、座って過ごすことが多い人もいる。血圧もしかりだ。
五木さんは、こういう結果に一喜一憂するのではなく、常に自分の体と対話して「養生」することが大切と思っているとおっしゃる。その通りだと思う。

■健康情報とどう付き合うか
このところ週刊誌をにぎわす健康情報、テレビで流れる健康情報。また、それらに対してまったく反対のことを主張されることもある。新聞やテレビでは健康食品・サプリメントの大々的な広告。それほど医療が信じられないのだろうか。でも病院に行くとあふれんばかりの患者さんがいる。
ここでも五木さんは、「何が健康かは人それぞれ」とおっしゃっている。その通りだ。私の意見も入るが、基本は自分の治癒力をどれだけ大切に活かせるかということだと思う。「治療」ではなく「養生」が大事と言う。

■養生するか病院頼みか
世の中には脚や腰の痛みで苦しんでいる人たちが無数にいる。治療すれば治るのであればこんな状況にはならないはずだ。民間の治療院なども町にたくさんある。でも治らない。
五木さんは体は「治す」のでなく「治める」のがいいとおっしゃる。正しく自分の体と向き合って、不調を感じたら養生してなるべく自分で「治める」ようにしようということだ。

「とらわれない」というのがこの本で書かれているキーワードであると感じた。それを健康リテラシーの基本として体と付き合っていけたらいいと思う。

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2017-11-04

『不要なクスリ 無用な手術』

『不要なクスリ 無用な手術』医療費の8割は無駄である(富家孝著)
読了した。(kindle版)

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クスリ、医療費、病院経営、検診、がん、介護、終末医療などの話題について、現状を紐解き、問題提起をし、著者としての読者に対する自覚を促す提言という形でまとめられている。

まず、くすりについては患者としては何かとくすりをもらいたがるという現状、医者もくすりを処方すれば満足してもらえるしもちろん製薬会社も儲かる。

また、これもよく指摘されるが、例えば血圧数値は現状では上が140を超えると要治療ということになりくすりを処方されることが多い。だけど、数年前に公表された人間ドッグ学会の結果によると147までは健康な人がほとんどとなる。アメリカでは60歳位上であれば150までは問題ないとされているし、昔は日本でも年齢+90がしきい値と考えられてきた。

実際に私は昨年も今年も145で、検診結果一覧には血圧項目が赤く塗りつぶされ、治療が必要という結果になっているが、健康上なにも問題はないし、ここ数年医者にかかっていないしくすりも飲んだことはない。なので受診の必要はないと判断している。かえって、変なくすりを処方されたり体に負担のかかる検査をうけたりすることのほうが心配だと感じている。

がんについては難しい問題だが、この本ではとてもわかりやすく説明している。がんは高齢者病であり、体に負担のかかる治療を受けて延命するのは本人に得策ではないし医療費もかかるので、高齢になればなるほど、がんが発見されたとしても緩和治療にとどめておくのがいいのではないかの主張だ。

介護と終末期医療についても延命治療について問題を投げかけている。何より本人が死についてよく考え意思を表明しておくことが大切だ。無駄に延命治療を行えば本人も苦しいだけでなく、家族も大変だし、医療も膨大にかかり、特をするのは施設や病院や製薬会社ということなる。

私自身、「100歳まで生きる」ということを若い頃から表明し、今でも目標にしているが、もちろん健康に人生を楽しみながら100歳まで生活するつもりだ。そのためにも加工食品は避けたり、運動を欠かさないなどの生活習慣、趣味や貢献活動などの精神面にも鍛錬を欠かさずに暮らしてゆきたいとあらためて思った。

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2017-09-13

『ザ・クリスタルボール』~売上と在庫のジレンマを解決する~(エリヤフ・ゴールドラット著)

「ザ・ゴール」で知られれるエリアフ・ゴールドラット博士の書籍は何冊か読んだけど、どれも小説の形式になっていて、肩肘張らずに読めてぐいぐい引き込まれる。

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今回の『ザ・クリスタルボール』も同様だ。TOC(制約理論)にもとづいて物流~小売の問題を解き明かしている。TOCの考え方は一貫していて、ボトルネックに従い、活用することによって全体のスループットが向上する、という考えを実践する内容になっている。

従来のコストワールドの考え方でいくと、小売店は在庫を多く抱えることにより販売機会を逃さない、という方向に固執してしまう。ところがスループットワールドで考えると、在庫を最小化しキャッシュフローの流れを優先する。それが製造の段階まで拡張されると、製造~流通~小売という大きなスループットが有効に働き爆発的なフローが誕生するという内容だ。

読んでいると夢が広がり、ストーリーを楽しむだけでも読む価値がある。

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2017-09-08

『成功は”ランダム”にやってくる!』「クリックモーメント」(チャンスの瞬間)の掴み方

面白い本に出会った。
『成功は”ランダム”にやってくる!』「クリックモーメント」(チャンスの瞬間)の掴み方(フランス・ヨハンソン著)

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モチベーションを保って、目標を明確にし、計画し、着実に実現していく、というのが通常の自己啓発論に共通している。しかし、この本は、それは大切だが「それだけでは成功を手にすることは難しい」と言う。

この本は数え切れないほどの事例を上げながら単なる偶然から成功が生まれているということを説明している。その理由は人間の行動というのは予想できない結果になることがあることから来るという。

冒頭に紹介されている事例は、2004年当時、アメリカで最下位を低迷していたABCテレビを救ったテレビドラマ「LOST」の話が載っている。成り行き上制作されることになったが、誰も成功するとは思っていなかったこのドラマは御存知の通り大ヒットドラマになりABCを救った。

このような事例を色々と紹介したうえで、チャンスをつかむためのクリックモーメントを起こす方法、やってきたクリックモーメントを掴み取る方法、活用する方法などを紹介している。

簡単に言ってしまうと、小さくいろいろなことを行動して(試して)、うまくいかないものはやめるが、うまくいくものは倍がけして自分のものにしていく、ということだ。

この本を読んで一番なるほどと思ったのは、クリックモーメントはただ待っていてもやってこない、小さな行動を起こすことからすべてが始まる、ということだ。毎日毎日小さな一歩を踏み出してゆきたい。

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2017-05-19

「ザ・ゴール」エリヤフ・ゴールドラット著

エリヤフ・ゴールドラット著『ザ・ゴール』を読んだ。副題が「企業の究極の目的とは何か」となっていて、見た感じちょっと敷居が高いが、内容は小説であり、とても引き込まれて500ページ余りを飽きることなく読み終えた。

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著者が提唱している「制約理論(TOC)」を元に工場を再生するストーリーだが、主人公があまりにも仕事で忙しく妻との離婚の危機もからまった展開になっている。
制約理論による工場再生のストーリーは実に痛快だ。製品を納品するのに5ヶ月もかかっていて、しかも頻繁に納期遅れが発生していたという現状から、ボトルネック(制約)に注目することにより最終的には2週間で約束通り納品することができるという状態にまで改善していく。本当なのだろうか。しかし、この本により実際に業績が向上したという実例が多いとのことなので、ストーリー的な誇張はあるにせよ、この理論はとても有効なのだろう。

工場での製品製造を個々の作業のコストで評価するのではなく、全体をひとつの鎖とみて、一番弱い鎖の輪を活用することで、鎖全体のスループットを向上させるという考え方だ。これを従来の「コストワールド」から「スループットワールド」への転換と呼んでいる。

この本は製造工場を題材にしているが、著者の続編でも様々な分野への応用が示されているように、あらゆることに考え方を応用できそうだ。
一つの卑近な例として、私のピアノの練習を例に考えてみたい。

一つの曲を既定のテンポ通りに弾けるようになることを目標(ゴール)と考えた場合、一曲の中で難しい箇所があり、そこがボトルネック(制約)となる。その箇所がテンポ通り弾けなければ曲全体の完成(スループット)が台無しになってしまう。当然難しい箇所を集中して練習する。ごくごくゆっくりから初めてしだいにテンポを上げてゆく。その箇所がうまく弾けるようになると曲全体も完成度が上がり、表情付けなどもうまくいくようになっていく。
これが、ボトルネックの箇所を放っておいて、全体の練習しか行わないと、他の箇所がうまく弾けたとしてもその箇所のせいで曲全体の雰囲気が損なわれてしまう状況から抜け出せない。

そんなことを考えながら読んでみた。

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2017-04-11

藤原伊織『テロリストのパラソル』

随分久しぶりにミステリー小説を読みました。藤原伊織の『テロリストのパラソル』です。

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ミステリーというよりハードボイルドっていう感じでしょうか。Amazonで1円で購入した古書です。

1995年の江戸川乱歩賞と翌年の直木賞を受賞した作品。

内容は、アルコール中毒のバーテンである主人公が公園の爆発事件に巻き込まれてから、犯人にたどり着くまでを時系列に追っていくストーリーです。主人公は指名手配されるのですが、そういう時間と状況がものすごい緊迫感を持って迫ってきます。作者の藤原伊織のさんという方の文章力は素晴らしいと思う。

そういう緊迫感とあいまって、会話の軽妙さも楽しめた。特に主人公と被害者の娘との会話は清涼感さえ感じるほどみずみずしい。

これがハードボイルド小説っていうやつなのかと改めて認識を新たにしました。

ちなみに、フジテレビでドラマ化した映像がYouTubeで見れたので早速見てみたが、1時間半の枠に収めるのはちょっと無理があるし、主人公の萩原健一は空回り気味。改めてこの小説の完成度の高さを感じた。

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