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2018-07-01

カーナビアプリを使い比べる

今年に入ってから東京の往復は車を使って(高速ではなく)一般道で行き来するようになった。
見附市(新潟県)~板橋区(東京都)というルートなので基本的には国道17号をまっすぐ走ればよい。
最初はそのようにしていた。途中の数回の休憩も含めておよそ7時間というところ。高速を使った場合のおよそ2倍の時間を要する。
この3時間だけ早く着くことの引き換えに5千円ほどの高速料金をはらうかどうかだが、私の場合は時間は売るほどあるので、5千円で時間を売る方を選んだ。

この辺の経緯は
・見附~東京 国道17号線ドライブ
http://guiter.cocolog-nifty.com/bare/2018/02/17-1821.html
に書いた通り。

そこでいかに効率の良いルートを走るかということが課題になり、カーナビの活用となるわけだ。
私の車は亡き母が10年前に購入した軽自動車(ダイハツミラ)。カーナビはついていない。したがってスマートホンのカーナビアプリの活用となった。

現在カーナビとして使用できるアプリは無料、有料含めて数種類存在する。その中で現在使っているものは以下の4種類となった。

・Googleマップ(無料)
・Yahoo!カーナビ(無料)
・TCスマホナビ(無料)
・カーナビタイム(有料)

実はMapFanという老舗のカーナビアプリ(有料)にも大きな期待を持っていてのだけど、現在位置認識が非常に不安定だったり、操作感が異様に重かったりで早々に脱落した。

■使用環境(取付スタンド)

スマートホンはHUAWEI P10 Lite。画面サイズは5.2インチとそこそこ大きい。スタンドは以前はダッシュボードに吸盤で固定するタイプを使っていたのだが、ダッシュボードの素材との相性が悪くすぐに脱落するようになった。それで現在のものはエアコン吹き出し口のルーバーに固定するタイプだ。
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かなりの距離を走っているが一度も脱落したことがない。エアコン吹き出し口ということで温度が心配だが、冬の温風は足元から吹き出すので、この位置は熱の心配はない。また夏の冷房時はスマホの裏に直接冷風があたる形になり、スマホの冷却の観点からも好ましいのではないか。すくなくとも今まで一度も不安に感じたことはない。
気を付けないといけないのは、駐車中に装着しっぱなしにした場合の直射日光だ。防犯上の観点からも車から長時間離れるときはスマホは取り外すべきだ。

■使用環境(電源)

次は電源であるが、最近の車はUSB端子がついている場合がほとんどだと思うのでそこからUSBコードで給電しながら走行するとよい。
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私の10年前のミラはそんなものはないので、シガーライターソケットを使うことになる。以前はUSB給電専用のシガーソケット用アダプタを使っていたのだが、最近シガーソケットに直接挿入するFMトランスミッターを使い始めた。この機器には給電用のUSB端子が3個ついているので、そこからUSBケーブルでスマホに給電しながら走行する。

■使用環境(データ通信)

カーナビアプリの場合は車載用カーナビと違い、地図を含めた情報はすべてオンラインで受信しながら走行する。地図をいったんスマホに保存しておき、通信ができない環境でも使えることを売りにしているアプリもあるが、私は今まで困ったことは一度もない。山道でも長いトンネルでもまったく問題なく道路の表示や案内が行われる。
車載カーナビに対するスマホのカーナビアプリのアドバンテージの一つはリアルタイムの渋滞情報を活用できるということだと思うが、その点でもオンラインは必須だ。

それでどの程度パケットを消費するのかだが、私の場合は以下の通り。
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これは私が利用しているBIGLOBEモバイルの6月のデータ使用状況。月3GBのデータ量を契約しており、余った分は翌月まで繰り越せるタイプだ。6月は新潟~東京往復が2回と東京~静岡往復が1回という使用状況。いずれもカーナビアプリと同時にradikoでラジオもずっと視聴している。普段は自宅にいることが多く、外出しても外ではメール程度しかスマホを利用しないので、この使用状況はほぼ車での使用が占めていると考えてよい。
約1.5GBほど消費していることがわかる。

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このグラフはその日別の内訳。1日と2日は東京~静岡、4日は東京~新潟。10日前後は新潟県内。17日と18日は新潟~東京だ。
およそ6時間程度のドライブではカーナビ+radikoで200~300MBのパケットを消費していることがわかる。以前radikoを聞いていなかった時は120MBくらいの消費量だった。
この程度の通信料は私の場合はまったく問題がない量である。

それでは各アプリの使い勝手を見ていこう。

■Googleマップ

たぶん、世界中のスマートホンのほとんどにインストールされていると想像されるGoogleマップ。こいつには標準でカーナビ機能が付いている。
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画面はとてもシンプルだ。だけど、行き先をセットしてルートを検索し、そこまで画面と音声で案内してくれるという基本機能は万全。しかも圧倒的な数のユーザから提供される渋滞情報はとてもありがたい。

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この日は見附市内から国道17号をひたすら都内まで走るというコースで使ってみた。
このアプリの一番の特徴はルート選定がマニアックということ。これは長所でもあり一歩間違うと足かせにもなる。とにかく他のカーナビアプリとは一味も二味も違うルートを提案してくれるのだ。

例えば、見附市内から8号線バイパスに出るルート、王道は県道をまっすぐ走りバイパスに合流するルートなのだが、私は信号や踏切を避けることができる農道へ迂回するルートをよく使う。Googleマップは一発でそちらのルートを案内してくれた。Googleには私の位置情報がすべて送信されていると思うので、もしかしたらそれを参考にしてルートを決定しているのか?

あと、ルート選択時もそうだが、走行時にも随時代替ルートが地図上に薄く表示され、何分遅いとか表示される。タップするとそちらのルートに切り替わる。とてもいい。こういうところが地図マニアの心をくすぐる。
今回、三国峠を越えて群馬県に入り1時間ほど走ったあたりで渋川市内の渋滞の時間となった。たぶんその渋滞を回避するためだと思うが、手前で赤城経由のルートを案内された。何回か17号を走っているがこれは初めてだった。昨年新しく開通した渋川から前橋に至る上武道路はまだ片側一車線区間があるので渋滞に巻き込まれやすいのだが、今回のルートは見事にそれを避けて2車線区間へバイパスできた。
気になる点もある。音声案内で「この先、分岐を右方向」などとしょっちゅう案内するがこれは迷惑だ案内される個所のほとんどは直線かややカーブの道なりであり、「右ってどこだ?」とものすごく不安になる。幹線道路で側道分岐があるところも同じ問題がある。17号は群馬埼玉県内はすべてバイパス化されており、側道による分岐もたくさんある。それを直進するところも「右方向へ分岐」と案内する。
以上の多くは「分岐を道なり」が正解。または何も案内しない方がよい。道なりかどうかという判断が考慮されればいいのになあと思う。
あと地図の拡大縮小のボタンがなくピンチインアウトのみなのも不親切。

総合的には、常用はしなくていいけど、ルートを楽しみたいときにはかかせない、という感想。このルート選択の魔力は恐ろしいほどだ。


■Yahoo!カーナビ

 こちらもカーナビアプリではGoogleマップと双璧をなすと思われるYahoo!カーナビ。
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一言でいうとすごく安定している。突飛なルートを案内することもないし、いらない音声案内も少ない。きわめて優等生なアプリという印象だ。

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渋滞情報もルート上に表示される。画面下に表示される到着予想時刻は結構実情に即しており正確だ。この画面は地図を3D表示にしている。
Screenshot_20180604082651
画面例はとれなかったが、幹線道路などの交差点では必ずレーン表示がされる。
この画面例は17号線の沼田近辺を新潟に向かって走行中だが、ひたすら17号を道なりに進めばよいので画面上部の交差点案内は141km先の見附市への県道を右折するところを早々と出している。
地図上にはコンビニやスタンドのアイコンも表示されるのは便利だ。

Yahooカーナビ!の全体的な感想としては、基本を押さえた超優等生といったところ。実際これが無料で使えるなんて夢のような話だと思う。Yahooは乗換案内アプリも超優秀だし、乗り物系に力を入れているみたい。

■TCスマホナビ

無料のカーナビアプリの3番手はTCスマホナビ。これはトヨタが提供しているカーナビアプリ。
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結論から言ってしまうと、私的にはこいつがメインで使いたいカーナビアプリだ。

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この写真は環八の地下道を走行中だけど、ちゃんと自車位置もナビも問題なく継続している。この画面では上部に青い交差点案内看板イメージが出ている。これは実際に道路に設置してある案内板とまったく同じものが表示される。必須というほどではないけど、表示されれば安心感はある。

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画面右下にボタンがL字型に配置されているけど、ふだんは消えていて、左下の「OFF」と書かれた青いボタンだけが表示されており(表示は「ON」)、ボタンを押すとL字型配列ボタン群が表示される。私としては常時表示されていた方がよいと思うのだけど、そういう設定項目はないようだ。
コンビニやスタンド、駐車場のアイコン表示もぬかりない。
右下に「リルート」というボタンがあるが、ルート上に渋滞があるような場合にこれを押すと一発でリルートしてくれる。なお、渋滞情報はトヨタのT-Probe渋滞情報が地図上に表示される。

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遠距離を走行しているときは地図は広域表示にした方が見通しがいのだけど、交差点で右左折する場合は詳細の地図が見たい。このアプリはそれをサポートしている。この画面のように上部に交差点の拡大図がポップアップされ、そこに至るまでの距離が表示されるので安心だ。

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ルート選定は普通かな。Googleマップがマニアック、Yahooカーナビ!が王道としたら、TCスマホナビは王道寄りだ。時々マニアックっぽいわき道を案内することもあるのが面白い。
このアプリが楽しいのは地図表示のきれいさだ。この画面は三国トンネルを新潟県側に入った苗場スキー場手前あたりだけど、他のアプリがわりとそっけない表示なのに比べて、茶色や緑などで周囲の状況の雰囲気がわかりやすい表示になっていてとても楽しい。

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地図がきれいなのは市街地でもそうだ。これは環八を走行中の画面だけど、屋形イメージっぽい表示まであり、周囲の都市部の雰囲気が感じられる。ナビ機能には直接は関係ないけど、結構ポイントが高い。

このソフトで惜しいのは予想所要時間が安全サイドに寄りすぎということだろうか。他のアプリで見附~板橋間の一般道ルートの所要時間を6~7時間程度と見積もるのに対して、このアプリは同様のルートを9時間以上の時間で予想する。実際にナビしていくと目的地に近づくにつれ到着予想時刻が早くなっていくが、いくらなんでもこれは実態と合わなさすぎ。
また、ルート上の道路分岐の案内もGoogleマップほどではないが、道なりのところを「右方向」だの「左方向」だのといらない案内を行う場合がある。この「道なり」問題については後でまとめで触れたい。

■カーナビタイム

今回取り上げたカーナビアプリの中で唯一有料のアプリ。ナビタイムは携帯電話の時代から地図・交通系サービスで頑張っている会社。
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料金は月払いの場合\600、年払いの場合\5,700。最初にサービスを利用する1か月だけは無料となるので、その間に継続するかどうか判断できるしくみになっている。私は料金を払う価値があると思ったので年払いにした。GooglePlayの定期購読で支払うのだが、自動継続したくなければ、支払い完了後に解約すればよい。1年間は使えるので、1年後に再度継続するか判断する。

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このカーナビタイムだけど、非常によくできている。他の無料アプリでできることはほぼすべて網羅していると思う。
TCスマホナビのところで交差点の詳細図がポップアップする機能のことを取り上げたが、カーナビタイムにも同じ機能がある。こちらは赤いバーが交差点までの接近状況を示してくれるので、よりわかりやすい。
設定も非常に細やかに行えるので、自分好みの動きになるように作り上げられるところもすごい。私の場合だと、道は細くともよいのでなるべく近道をルート選定するように設定した。

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こいつはVICSの渋滞情報を使用しているようだ。ルート上に渋滞が発生して、渋滞を避けて早く到着できるルートが見つかった場合は、ルートを変更するか聞いてくる。設定によるが、そのままにしておくと新ルートに変更してくれる。
このアプリの特徴として音声操作が可能な点があげられる。「カーナビタイム」と呼びかけると音声命令の聞き取り状態となり、運転中に行いたい「拡大」とか「縮小」など多くの操作が声だけでできる。これは素晴らしいのだけど、実際は実用にはならなかった。アプリを起動した当初は音声を受け付けてくれるのだが、数回行う、またはある程度の時間がたつと音声を認識しなくなってしまう。

あと、これもTCスマホナビにあった機能だが、道路の案内標識のイメージが表示される。しかし、ちょっと表示が小さいので認識しずらい。TCスマホナビくらいの大きさで表示できるとよいのだが。

■カーナビアプリに望むこと

以上、4つのアプリについての感想を書いてきたが、全体的にカーナビアプリに臨むことを最後にまとめておきたい。

・一般道のレーン案内
初めての道を走っていて一番気を遣うのが右左折または分岐の場合の走行レーンだ。
例えば国道17号を東京から新潟方面へ走っていると、まず新大宮バイパスで頭上を走る首都高が新都心方面へカーブするあたりで一般道は(円阿弥交差点だと思うけど)いままでずっと直進3レーンで走ってきたのが、一番右側のレーンは右折分岐専用になり、直進は左側の2レーンだけとなる。
さらに先に走り、国道16号と合流した後上尾市内で16号から分かれて17号に合流する交差点(というかジャンクション)があるのだが、ここは左側の2レーンは16号で、一番右側のレーンだけが17号に合流できる。
さらに例をあげると 、静岡県内の国道1号を袋井から掛川バイパスに入るとき、ここも一番右側のレーンだけがバイパスに入り左側の2レーンは市内に入っていく。
このように明らかな交差点でなくレーン分岐で異なる道路に合流する場合、何にも案内がないのだ。これはいずれのアプリもそうだった。どうでもよい郊外道路での「この先右方向に分岐します」などという案内はいらないから、このような幹線道路の分岐・合流のレーン案内はきちんと案内してもらいたい。首都高などではきちんとレーン案内するので、一般道でも同じレベルの案内ができるとよいのだが。

・車線の連続性、および車線減少
これも都心方面を走行中に感じる不安だが、右折専用レーン、左折専用レーンなどがある場合、案内してくれるのだが、直進が何キロも続く場合、どの車線を走っていれば車線変更に気を遣わずに走れるのかを案内してくれるととても安心だ。カーナビの道路データには交差点のレーン情報は入っているが、交差点の間の車線の情報までは含まれていないようだ。これがあるとずいぶん案内の質が向上すると思う。
同様にルート上で車線が減少する場合は事前に案内してくれるとうれしい。これは交差点ごとに車線数を認識できると思うので、どの車線という条件を外しさえすれば実現可能だと思われる。

・「道なり」の認識
これは主にGoogleマップでの分岐案内に辟易して感じたことだけど、他のアプリでも多かれ少なかれ言えること。それは「道なり」という概念をデータ上にもってもらいたいということ。上で述べた車線情報と本質的には同じことかもしれない。
運転していて道なりに進む限りは余計な案内は不要だ。案内するときも「道なりに右方向」とか「道なりに直進」とか言ってくれればとてもわかりやすい。

・ルート作成の自由度
もしかしたら、これは一般のカーナビ利用者はあまり必要とはしないのかもしれないが、カーナビは目的地を指定することにより、適切なルートを自動選択する、というのが基本的な流れだ。その場合ルートは有料道路使用の有無や細い道を通るかどうかなど、いくつかもオプションを指定することができる。中には景観が楽しめるルートなどというものを候補の一つとしてあげてくれるアプリもある(TCスマホナビ)。
私の場合は、これに加えて、自分でルートを作れる機能が欲しい。現状でも「経由地」という概念を入れてルートを編集することは可能だけど、「この道じゃなくてこっちの道を通って」などという編集を地図上で手軽にできればいいと思う。現状ではGoogleマップがPC上でマウスによってルートを変更する機能を提供しているが、そのようなものをスマホ画面上でできないだろうか。

・車載カーナビへの進出
外付けのスマホやタブレットによるカーナビ使用は、費用や機能の多彩さ、地図更新の迅速化など魅力がいっぱいだ。しかし、仮に今クルマを購入するとした場合、ビルトイン式の車載カーナビでなくあえて外付けのカーナビアプリを使い続けるかというと悩ましい。ビルトイン式にはデザインや使い勝手という大きなインパクトがあるからだ。
私の理想としては、現状のビルトイン式の車載カーナビに通信機能が組み込まれ、中身はお気に入りのカーナビアプリが動くという形だ。すでに通信機能を搭載した車がぽつぽつと登場してきているようなので、カーナビもそのような流れになっていくといいなあ。

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