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2008年10月

2008-10-31

大琳派展とマリンバデュオ

東京国立博物館の大琳派展を見てきました。

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江戸時代初期に主に京都を中心に活躍した本阿弥光悦、俵屋宗達に端を発し、尾形光琳、酒井抱一らが引き継いでいった一派です。

一番有名なのはなんと言っても「風神雷神図」ですね。

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左から描かれた時代順になりますが、俵屋宗達、尾形光琳、酒井抱一、鈴木其一のそれぞれが描いた雷神の部分になります。実物を見るととても迫力があり、特にオリジナルに当たる宗達のものは圧倒される雰囲気を醸し出していました。ですが一番心惹かれたのは襖絵として描かれた鈴木其一のもの(一番右側)です。幅広い襖に配置された風神と雷神がもっとも立体的に生き生きとしているように感じたのです。

他にも着物の図柄帳のようなものや、巻物に宗達が植物の背景図を置き、そこに光悦が古今和歌集を共同作品などは見応えがありました。

それにしても平日の午前中にしてこの混雑は何なんでしょう。みんな熱心というか暇というか(笑)

東博を出た後、ぶらぶらと上野公園を広小路方面へ歩いていると、ストリートミュージックをやっていました。マリンバの連弾(っていうのか?)です。愛の賛歌、コーヒールンバなどお馴染みの曲の他に、二人のオリジナルというアフリカンな曲も演奏していました。

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このお二人、NATSU & KAYOは桐朋学園打楽器科の出身のようで、アフリカやアメリカで学んだ経歴を持っている本格派。

上野公園の緑に囲まれた中での温かい一時を過ごしました。

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2008-10-29

シプリアン・カツァリス ピアノリサイタル

6月に購入したシプリアン・カツァリスのピアノリサイタルが昨日ありました。

・シプリアン・カツァリスのコンサート予約
http://guiter.cocolog-nifty.com/bare/2008/06/post_9f5d.html

2008年10月28日 浜離宮朝日ホール

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< ラテン・アメリカと世界の音楽>

・アギラール(ペルー):6つのインカの前奏曲より 1,2,3,4番
・セルヴァンテス(キューバ ):ソレダート(孤独)、アディオス ア キューバ
・ヴィラ=ロボス(ブラジル):「ブラジル風バッハ第4番」より アリア、ブラジルの魂
・ナザレ:情熱的な口づけ、7月9日(独立記念日)、がんばれカヴァキーニョ
・ジナステラ(アルゼンチン):アルゼンチン舞曲集より 粋な娘の踊り
・ピアソラ(アルゼンチン):ラ・ミスマ・ペナ、天使のミロンガ、グアルディア・ヌエバ
・M・ポンセ(メキシコ):間奏曲
・民謡(メキシコ):ラ・パロマ(カンポス編)
・アントニオ・ゴメス(メキシコ):メキシコ風のテーマによる変奏曲(カツァリス編)

---- 休憩 ----

・小山清茂(日本):かごめ変奏曲
・ルイス・モロー・ゴットシャルク(アメリカ):風刺
・E.エルガー(イギリス):威風堂々
・ラヴェル(フランス):亡き王女のためのパヴァーヌ
・A.ドヴォルザーク(チェコ):スラヴ舞曲 Op72-2(カツァリス編)
・J.ブラームス(ドイツ・ハンガリー):ハンガリアン舞曲 第11番
・G.マーラー(オーストリア):交響曲第5番よりアダジエット(K.A.ペンソン編)
・J.シュトラウス2世(オーストリア):美しき青きドナウ(E.シュッツ編)

---- アンコール ----

・ショパン(コルトー編):チェロとピアノのためのソナタ 第2楽章
・ショパン:ワルツ Op.64-2
・バッハ:平均律第1巻より ハ長調 プレリュード

■ラテンアメリカ音楽
「ラテンアメリカと世界の音楽」っていうタイトルからして通常のクラシックピアノコンサートではありえないです。普段弾かれることのほとんどないラテンアメリカのピアノ曲を前半に持ってきて、後半は日本~アメリカ~ヨーロッパ各国をめぐる音楽の旅という構成のプログラム。すごくわくわくします。

まずラテンアメリカの音楽ですが、ブラジル風バッハ、ピアソラの曲、ラ・パロマなど有名な曲もありましたけど、ほとんどが初めて聴くものばかり。ラテンアメリカ特有のメロディーの優美さとリズムの心地よさがすべての曲で味わうことができました。

中でもナザレという人の小品3曲は魅力的でした。クラシックというよりはラテン音楽と言ってもいいかもしれませんが、カツァリスのたくみな音楽作りでぐいぐいと引き込まれました。

■スラブ舞曲
後半の世界の音楽、かごめ変奏曲から始まりました。私が一番気に入ったのがドヴォルザークのスラブ舞曲第2集第10番です。これはカツァリス自身が編曲したらしいのですが、オリジナルの管弦楽顔負けの表情付けでした。スラブの優美なメロディーが体中をつつんで、ピアニスト一人が弾いているとは思えないさまざまなパート、音色、和音の洪水に身を漂わせられました。

■威風堂々
マーチ好きとしてはエルガーの威風堂々ももちろん外せません。ホロヴィッツの星条旗よ永遠なれもすごいですけど、この威風堂々もそれとは違った形でマーチの魅力を聴かせていました。導入の速い動きの部分も正確に弾かれていましたが、有名なメロディーは厚みを変えて何回も繰り返され、曲を盛り上げていました。

■突然の椅子高さ調整
亡き王女のためのパヴァーヌの演奏途中で、カツァリスは突然、素早く椅子の高さを調整していましたけど、あれはちゃんと調整されたのかなあ。椅子の高さ調整はコンサートを通してあの時1回限りだったので、効果があったのだと思うけど、すごい動きでした。

■渾身のアダージェット
マーラーの有名なアダージェットをピアノソロで弾くという試みをしていました。原曲はハープのアルペジオにのって弦楽合奏で弦のボーイングで音を十分に延ばす表現ですので、それをどうやってピアノで演奏するのか楽しみでした。編曲はへんな小細工はせず、わりと原曲に忠実にアルペジオとメロディーをピアノで再現していて、カツァリスはそれを音の強弱、音色の変化、勢いを使ってすごく盛り上げていました。
演奏が終わって鍵盤から手を離さず、およそ20秒くらい静寂の時間が流れました。あの静寂で曲が気持ちが感極まり、いっそう引き立ったと思います。ものすごい演出でした。

■すぐ弾く
以前、NHKで放送していたカツァリスのコンサートを見たときにも思ったのですが、この方は椅子に座ると同時に演奏を開始されます。演奏が終わるとすぐに立ち上がります。楽譜を整えたり汗を拭いたりといった行為はほとんど立ったままで行うことが多いのですね。つまり、カツァリスにとってピアノの前に座っているのは純粋に演奏している時間のように感じました。アダージェットの演奏後の20秒間の静寂ももちろん演奏のうちですし、最初はちょっと奇異に思えた座ってすぐ弾くという行為も、そう考えると納得がいきます。

■多彩な音色
それにしても今までピアノ演奏をいろいろ(と言ってもここ2年くらいですけど)聞いてきたのですが、ここまで多彩な音色を紡ぎ出すピアニストは初めてです。同じ鍵盤から出ているのか?と思うほど大きな音小さな音、かたい音柔らかい音、細い音太い音などが縦横無尽に出てきます。ソフトペダルでの変化ももちろんありますが、タッチであんなにも音色が変わるのかとあらためて感心しました。

■美しき青きドナウ
このコンサート一番の楽しみだった「美しき青きドナウ」ですが、シュッツ編曲によるもので、Anderson & Leeの連弾のようなパラフレーズといったような感じでした。

・Anderson & Roe ピアノ・デュオ
http://guiter.cocolog-nifty.com/bare/2007/08/anderson_roe_53de.html

主なメロディーが手を変え品を変え次々といろいろな装飾を施して出てきます。変奏曲という感じでもないですが、モダンなコードを交えてさまざまな表情で美しく青きドナウが繰り広げられました。それにしてもカツァリスのテクニックは鉄壁です。

■芸術家:カツァリス、エンターテイナー:カツァリス
今回のコンサートはベートーベン、モーツァルト、ショパンといった純粋なクラシック曲ではなくラテン音楽や有名オーケストラ曲の編曲ものなどでしたが、それゆえ曲の表現に関するカツァリスの思いがダイレクトに伝わってきました。どんな曲でもおろそかにしないまさにに芸術家と言えるものを感じました。それは、演奏しているときに左手などが鍵盤から離れている時間はたいてい、指揮をするような手振りになり、気持ちが曲に移入されていることが現れていることからも感じ取れます。人によってはこのようなパフォーマンスっぽいしぐさはじゃまと感じるかもしれませんが、音楽と一緒に見ていると単なるパフォーマンスでないことがわかります。
そういう芸術家としてのカツァリスと表裏をなすように、人々を楽しませてあげたいというエンターテイナーとしての一面も感じ取れました。聴衆に対して非常にフレンドリーです。

■ショパンのワルツ
アンコールで弾かれたショパンのワルツOp.64-2ですが、カツァリスの魅力ここに極まれり!っていう演奏。本来のメロディーは控えめに、裏で弾かれる和音のうちの一音を対位法的に際だたせて響かせました。特にこういう有名な曲はメロディーはいやでも耳に入りますから、そちらを控えめにし、意外な響きを効果的に強調したのですね。

■サイン会
会場でCDを購入し、サインをいただきました。

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「メルシー」って挨拶してくれて握手をしてくれました(^_^;)

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CDの盤面にサインしてもらいましたが、右が2008.10.28という日付、左が署名だと思うのですが、読めますでしょうか。

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2008-10-23

地図ソフトゲット!

地図マニアっていうほどのことでもないんだけど、地図にはかなりこだわりがあります。

パソコン上の地図についてもかなり使ってきて、4年前にこのようなレビュー記事も書いていました。

・地図ソフト
http://guiter.cocolog-nifty.com/bare/2004/08/post.html

この記事の結論は以下の文章になっています。

>ということで、現在は日常使用についてはMapFan.net、散歩や旅行の
>プラン作成やWebサイト作成にはスーパーマップルデジタルというのが
>地図ソフトのマイトレンドだ。

 この見解は4年経って現在でも変わりません。ですが、スーパーマップルデジタルを出している昭文社が、MapFan.netに対抗してデータをネット上から提供するMappleOnlineというサービスを開始して、これがWebへの画像掲載についてスーパーマップルデジタルでの扱いを踏襲しているのです。つまり商利用でなければ地図画像をサイトへ掲載してもOKと明記してあります。サービス利用料は年間1500円なので当然このサービスを利用してきました。

 ところが、先日昭文社からサービス終了のお知らせというのが届いたんです。採算に乗らなかったのかなあ。

 それで既に支払済みの使用料について返金するか、スーパーマップルデジタルを代替手段として無償提供すると書いてあり、これは1500円返金うけるより15000円する地図ソフトをもらった方が断然うれしいですよね。当然ソフトをもらう方を選んだのですが、それが昨日届いたんです。

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昭文社なのでWebサイトへの画像掲載もOKだし、 ディスク容量は食うもののやはりローカルデータアクセスの方が早い。

ここのところの得した(気分の)出来事でした。

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2008-10-21

ピアノレッスン『聖しこの夜』

最近ネタがなくてピアノレッスンしか書いてないですが・・・

私の先生の生徒たちの発表会は年1回、12月23日に行うと決まっています。この日が祝日だということとクリスマスに近いので気分も盛り上がる(?)ということからだそうです。

昨年の発表会には初めての参加で「エーデルワイス」と「そりすべり」の2曲を弾いて玉砕しました。今年はどうしようかなと考えていたのですが、オーソドックスにクリスマスで固めようと思い、昨年購入したジャズチックにアレンジしたクリスマス曲集から3曲くらい弾きたいなあと思っています。

オーソドックスな「聖しこの夜」と「ジングルベル」、それに「クリスマスソング」の3曲です。最初にキリスト生誕としてのクリスマスの雰囲気を出し、次にうかれた気分になり、最後にしっとりとしめるという構成ですがどうなるでしょう。

とりあえず「聖しこの夜」を練習しました。まだクリスマスまでは2ヶ月ありますが、よかったら聴いてください。自分としてはメロディーがコードの中に埋没しているのと、まだ十分にメロディーを歌いきってないのが不満ですが、あと2ヶ月毎日練習して仕上げていきたいと思います。

電子ピアノの音色をパイプオルガンにしてまったく同じ編曲で演奏してみました。やっぱり雰囲気がでますね。

ついでに、昨年演奏したクリスマス曲、3曲。同じアレンジ曲集の中の曲ですのでジャズ風なコードで味付けしてあります。(1年前の演奏です)

2007/11 神の御子は(クリスマス曲集より)
http://guiter.cocolog-nifty.com/bare/2007/11/post_1649.html
2007/12 そりすべり(クリスマス曲集より)
http://guiter.cocolog-nifty.com/bare/2007/12/post_9603.html
2007/12 メリー・リトル・クリスマス(クリスマス曲集より)
http://guiter.cocolog-nifty.com/bare/2007/12/post_8bb9.html

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2008-10-15

Excel2007リタイア

MicrosoftOfficeといえば、パソコンにはなくてはならないソフトウェアです。大手メーカーのパソコンにはたいていPersonalエディションがインストール済みでWord、Excel、Outlookが使える状況です。

私は、メールクライアントは秀丸メールをずっと使っているのでOutlook系は不要でした。ワープロは一太郎(+ATOK)ファンなので、(会社の用件で使う以外は)Wordにはご遠慮してもらっていました。

ただ、スプレッドシートだけは数ある製品の中でExcelを使い続けています。ほぼ9割以上はシステムトレードの検証などで使っているのですが、以下の使い方はExcelに特化しているからです。

・VBAによる処理
 システムトレードの検証では関数でまかないきれない使い方をVBAによるプログラムで実現しています。

・ActiveXとの連携によるデータ操作
 PanActiveMarketDatabaseというActiveXライブラリを通して瞬時に過去の株価を取り込んでいます。

・DDEによるデータ更新
 楽天証券のRealtimeSpreadSheet(RSS)サービスを使ってリアルタイムの株価情報を取得しています。

昨年Officeが2007にバージョンアップした際にはOfficeとしてでなくExcelだけ2007のバージョンアップ版を購入しました。新しいものが出るとすぐに飛びついてしまう性なので自分でもあきれているのですが、まあいろいろと新しい機能を試すのが楽しいので・・・

1年近く使ってきたのですが、昨日もとのExcel2002に戻してしまいました。2007を使って良かったこと、2002に戻した理由などをまとめてみたいと思います。

■2002に戻した理由
 ・RSSでデータ自動更新中にグラフシート(シート全体がグラフのもの)を表示するとExcelが固まってしまう。(これが一番致命的だった)
 ・セルからVBA処理を呼び出すとCPU負荷がかなり高くなる。(2002に戻したとたん軽くなり、あらためて驚いた)
 ・グラフ描画が重い。

■Excel2007で期待はずれだったこと
 ・2007形式で作成した場合に行数と列数の制限がなくなるなど、2007形式独自の改良点をほとんど使う機会がなかった(他のユーザーとファイル交換する機会が多いのでどうしても旧形式で作成せざるを得ないため)

■Excel2007を使って良かったこと
 ・セルの背景色などのデザインが規定のものから選ぶだけで良く楽になった
 ・ブックウインドウの終了(X印)ボタンをクリックすると、ブック単位で終了してくれるので、同時に起動中の他のブックを誤って途中終了してしまうミスがなくなった。
 ・メニューに変わってリボンによる操作となったが、慣れるとわかりやすかった(慣れるまで使いづらかったけど)

こんなところでしょうか。Excel2007ではビジネス使用時のプレゼンなどで見栄えのする資料を作成できるしくみがいろいろと追加されているのですが、個人使用ではまず使いません。マイクロソフトが提供する新バージョン(OfficeもWindowsもVisualStudioも)は割と積極的に受け入れてきたのですが、これだけ長期間使った後元に戻すのは初めてでした。

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2008-10-13

ピアノレッスン『Regend』

『Regend』と言っても大多数の方が「ホンダのクルマ?」っていう感じではないでしょうか(笑)

これは久石譲がテレビ番組のテーマ曲として作曲した曲です。その番組とは「美の京都遺産」。これもたぶんほとんどの人が知らないと思いますが、関西の毎日放送が制作している15分間の番組です。全国的にはBSデジタルのBSiで日曜の早朝に放送されていて、私はそれを毎週楽しみに見ているというわけです。

このテーマ音楽が番組内容と見事にマッチしていていつか弾きたいなあと思っていました。久石譲の曲集にはだいたい載っているのですが、初級用の編曲を見つけましたので練習してみることにしました。

前奏に続いてテーマが流れてきて、間奏的なテーマを挟んでテーマが3回出てきます。ロンド形式のような感じです。

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2008-10-08

ピアノレッスン『私を泣かせてください』

ヘンデルのオペラ「リナルド」から『私を泣かせてください』を取り上げました。歌というかフレージングというか、ピアノを弾く上での呼吸みたいなものを練習してみたいなという目的です。

すごく緊張するのでレッスン時など、呼吸することを忘れてしまうのですが、できるだけ肩を落としリラックスし、歌を歌うことを意識して練習しました。

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2008-10-04

映画『宮廷画家ゴヤは見た』

「カッコーの巣の上で」「アマデウス」ですばらしい映画を作ってくれたミロス・フォアマンの最新作です。原題は"GOYA'S GHOST"なのですが、邦題は「宮廷画家ゴヤは見た」です。まるで「家政婦は見た」のノリですね(笑)

・公式サイト
http://www.goya-mita.com/

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この映画の時代背景は18世紀スペイン、カトリック教会の異端審問が権力を持っていた時代です。異端審問を執行する側の神父とユダヤ教だと嫌疑をかけられ拷問で告白させられ監禁された商人の娘との関係を軸に、二人の肖像画を描いたゴヤの目を通して時代を見つめていく物語です。

「アマデウス」以来のフォアマンの作品だったので、期待して見たのですが、どうもダイレクトに気持ちに訴えるところがなかったですね。

異端審問に見られる、権力側の体制保持の醜さ。ナポレオンのスペイン侵略に見られる「自由」という名を借りた新たな権力の台頭。それらを画家ゴヤの目を通して客観的に描き出していく表現はすばらしいものでした。見にくい場面のリアルすぎるくらいの映像はミロス・フォアマンならではの表現でしょう。

だけど、「だから何」という部分がダイレクトには伝わってこなかったのです。チェコスロバキアで生まれ、その混乱を目の当たりに見てきたフォアマンは、その頃の体験と18世紀のスペインの状況を重ね合わせたということです。それはそれでわかりますけど、妙に神父と娘の愛、みたいなところに焦点を当て、ラストもそこに落ち着いているところが腑に落ちませんでした。

この娘役の女優はナタリー・ポートマンでスター・ウォーズのエピソード1から登場するアミダラ姫役で有名です。

まあ、今ひとつ伝わるところがなかったのですが、時間をおいて再度見てみるとまた違う印象になるのかもしれません。少なくとも映像はミロス・フォアマンらしくすばらしく雰囲気が出ていますし、一時18世紀のスペインに浸ることが出来ました。

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